あなたは転職に対して『なんか大変そう』『具体的にどうすればいいのかわからない』『いい会社が見つからず失敗したら怖い』こんなネガティブなイメージを持っていないでしょうか。
日本人は外国に比べ転職に対して抵抗感が強いと言われており、転職未経験の人が多いようです。
そういった場合転職に対して尻込みしてしまうと思います。
しかし、転職は思っているほど難しいものではありません。
僕も初めて転職するまでは難しく考えており、不満を持ちながらも実に10年近く同じ会社を続けてしまいました。
しかし、一度転職を経験すれば決して大変なものではないと思えますし、こんな僕でも転職のたびに確実に条件面は良くなっています。
(今ではもっと早く転職すべきだったという思いが非常に強いです)
イメージだけで自分の可能性を狭めてしまうのは非常にもったいない事です。
今回は実際の流れについて、転職未経験の人にもわかりやすく13のステップに分けてご説明します。
転職したい、と思っても実際にどの様に進めればよいかわからない、という人はぜひ参考にしてみてください!
※本記事は僕の実体験をもとにした内容となっています。僕はITエンジニアですが業種によってはこの通りに当てはまらない可能性もあるのでご注意ください。
失敗しない転職のやり方【全体の流れ】
実際に転職を意識した時、どの様に進めるのか具体的なステップをご紹介します。
まずは、全体の流れをおさえておきましょう。
ひとつひとつは決して難しいことじゃありません。
もちろん転職にあたってお金もかかりませんし、転職活動によるリスクもありません。それで年収や待遇が大きく変わる可能性があるならば、やらない手はないですよね。
『転職したいかも』から『無事転職完了!』までの13ステップ
ではさっそく1つずつみていきましょう。
STEP1 まずは現状を把握しよう
一番最初のステップは今置かれている現状をしっかりと把握することです。
これはある意味で転職活動において最も重要な作業です。
なぜ転職したいと思ったのか?今の不満点は?これらを書き出してみましょう。
不満を感じること | 人間関係がギクシャクしている、待遇がよくない、仕事内容がつまらない、等 |
こうありたいこと | やりがいある仕事をしたい、給与アップしたい、良い人間関係の職場で働きたい、等 |
これらが明確であればあるほど、転職は進めやすくなります。
特に不満もない、やりたいこともない。ただ何か現状を変えたい、だけで動くと危険です。
そのように考える背景には必ず何かしら現状に対しての不満があるはずです。まずはそこを明確にしましょう。
ゴールが明確になっていないと仮に転職しても後悔する可能性が高くなります。
STEP2 不満点を今の環境で解消できるか考えてみよう
STEP1で現状の不満、こうありたいことが明確になったらそれこそが【理想と現実とのギャップ】なわけです。
次にこのギャップを『今の環境で解消することが可能か』を考えてみましょう。
場合によってはあえて転職せずとも済む場合もあるからです。
例1:給与に不満がある場合
給与体形の明確な仕組みは公開されているのか、希望の給与を達成するにはどういったアプローチをすれば可能なのかを考えます。
もし給与体系が明確ならば理想的な給与に向かって、どうやって、どのくらい努力すれば届くのか具体的な道筋を考えましょう。
それが現実的に可能ならばそこに留まる価値はあります。
しかし、数年かけても届かない目標なら明らかに効率悪いです。転職したほうが収入アップにつながりやすいでしょう。
また、中小企業の場合はそもそも給与体系が曖昧で明確に何をしたら基本給がアップするのかが不明瞭なことがよくあります。
その様な職場の場合、残念ながらそこに留まっていても大幅な給与アップは望めません。
- 今の会社で3年以上給与が殆ど増えていない
- 中小企業に所属している
- 特殊なスキルやレアな特技を持っている
長年同じ会社にいると段々自分の能力や経験ともらえる給与に差が出てきます。
特にITエンジニア系の職場は技術力と給与がマッチしていないことが無茶苦茶多いです。
その様な場合、転職で一気に大幅な給与アップが望めることも少なくありません。
例2:人間関係に不満がある場合
これが理由になる場合は結構致命的です。
別の部署への異動や配属変更が可能かを考えましょう。
直属の上司、あるいは上司に不満がある場合はその上の上司に相談してみます。
『会社の規模が小さくて現実的に難しい』『拠点が1箇所しかない』『そもそも会社が真面目に動いてくれない』こういった場合は転職を検討しましょう。
「すぐには難しいので待ってくれ」と言われることもあると思います。
待つとしてもその期間の目安はせいぜい3ヶ月です。それで何も変わる様子がないならその会社は諦めたほうがよいでしょう。
正直、対人関係の不満に関しては本人が努力してどうこうするよりも、さっさと環境を変えたほうが効率がいいです。
例3:仕事内容に不満がある場合
今の会社でやりたいことができるのかを検討します。
別の部署に行けばいいのか、業務内容を変えてもらえるのか。こちらもまずは上司に相談してみましょう。
会社にもよりますが、思い切って言ってみるとあっさり変えてもらえることも意外とあります。
言うだけならばタダなので辞める前に一度話をしてみましょう。
一方でやりたいことが完全に業種が異なっている場合は、当然ですが今の会社にとどまっていても関わることはできません。
大企業の場合グループ会社や子会社へ異動することでチャンスを得られる可能性も0ではありませんが、現実的には素直に転職を考えたほうが早いでしょう。
しかし、全然別の業種と思っていても実は今の仕事での経験が活かせることもよくあります。
一例ですが過去に29歳未経験でお客様相談窓口業務からITエンジニアに転職してきた人がいます。
この人はそれまでのテレホンオペレーターでの接客経験が評価され入社してきましたが、実際にそれが現場でもプラスに働き、周りとの丁寧なコミュニケーションでみるみる成長していきました。
勘違いされがちですが、IT業界はPCのスキルさえあれば良いわけではありません。
対人コミュニケーション能力も非常に重要なスキルです。
そういった『他業種でも活かせるスキルや経験』をアピールできれば、空前の売り手市場と言われる今なら20代後半、場合によっては30代でも異業種への転職は十分可能なわけです。
STEP3 転職エージェントに登録してみよう
STEP1で現状を把握し、STEP2で今のまま会社に残っていても現状打破できない場合はいよいよ転職に向かって歩き出します。
転職候補となる求人案件を見つける方法はいくつかあります。
- HPの募集要項の宛先にメールして応募する
- 転職フェアに参加する
- 転職エージェントに登録する
- ハローワークなどで探す
- 知り合いから紹介してもらう
1.HPの募集要項の宛先にメールして応募する
大抵の企業には応募用のフォームがあります。
そこからメールや電話で採用担当向けに直接問い合わせをする方法です。
が、正直このやり方ですと少々非効率的です。
予め目的の企業が決まっている場合はいいかもしれませんが、選択肢を狭めることになるのであまりおすすめはしません。
2.転職フェアに参加する
年に何回か実施している転職フェアに参加するという手もあります。
ビックサイトや幕張メッセなど大きな会場に多数の企業が一手にあつまるので、時期が合えば参加してみるのもよいかもしれません。
直接その企業の採用担当者と会話できる機会も少なくないので貴重な場といえます。
ただ、参加者が多すぎるという点が最大の問題で、かなり積極的に回らないと一日いても結局あまり得るものがなかったということも多いです。(実体験)
3.転職エージェントに登録する
もっとも一般的な手段が転職エージェントに登録して求人を紹介してもらう方法です。
DODAやマイナビなどTVCMなどで有名な企業が多くあります。
実は世の中には非公開となっている求人が多く、そういった企業は転職エージェント経由でなければそもそも応募することができません。
選べる求人数が桁違いである点と、個別に担当者がついて最後までサポートしてもらえるという点が非常に大きなメリットとなるので初心者は必ずエージェントに登録しましょう。
また、転職エージェントによって扱っている求人や得意とする分野が違いますので、いくつか平行して登録するのが一般的です。
IT系が中心になりますが、おすすめはレバテックキャリア、アイムファクトリー、DYM、dodaといったところです。
いずれも有名どころで、かつ得意分野がある程度バラけているのでこれらに登録しておけば大半の求人はカバーできるはずです。
4.ハローワークなどで探す
仕事探しといえば一昔前はハローワーク一択でしたが、あまり良い評判は聞きません。
基本的に地元企業の求人が多く、数も決して多いとはいえません。
田舎で地元密着型の仕事探しをする場合は活用することも可能だと思いますが、地域によってばらつきも多くちょっと未知数ですね。
いわゆるだまし求人も未だに多く、特にこだわりがなければあえてハローワークを使う理由はないでしょう。
5.知り合いから紹介してもらう
もし友人や知人の会社に就職したい、という場合はその人を通じて紹介してもらうというのも手です。
実際に友人がこのパターンで知り合いがいる会社に就職したこともあります。
縁故採用は受かりやすいという話もありますが、実際のところは会社によりますね。
小さい会社の場合はたしかにその傾向はあるかもしれません。
知り合いが新進気鋭のベンチャー企業に勤めていて楽しそう、なんて場合は狙ってみる価値があるでしょう。
STEP4 職務経歴書やスキルシートを作成しよう
『職務経歴書』というのは一言で言うと今まであなたがどんな仕事をしてきたかをまとめたものです。
関わってきた仕事の内容や期間、規模、自分のポジション(役割)、仕事上での成果などをわかりやすく経歴として示すものです。
また、ITエンジニアの場合職務経歴書と合わせて転職エージェントサイト登録時に『スキルシート』が求められます。
これは具体的にどんな事ができるのかを表すものですね。
扱える開発言語やフレームワーク、ミドルウェア、経験したフェーズやポジションを記載します。
正直言ってこれを用意するのが結構面倒なのですが、転職後の待遇や内定の結果を左右する非常に重要な要素となります。
あまり前のことは覚えていないかもしれませんが、頑張って思い出しましょう。
- 多少盛って書くのはOK。ただし嘘はNG!
- 大体でよい。細かい部分は自分の言葉で伝えよう。
- 表面に見えない部分(こんなことを心がけていた、こんな役回りを演じた)をなるべく話せるようにしておく
ちなみに転職の場合、学歴ははよほどのことがない限りは見られません。(東大、京大、ハーバードとか)
逆に言えば例え高卒でも職歴が十分なら、新卒じゃとても狙えないような大企業に転職するのも余裕だったりします。
STEP5 エージェントと面談し転職先候補を出してもらおう
実際に登録が完了すると、担当のエージェントが付きます。
今後はこの担当エージェントと二人三脚で進めていくことになります。
転職に際してヒアリングを通じてこちらの希望や条件を伝え、それにあった企業を一緒に探していくことになります。
条件に合う企業のピックアップ、相手企業への面接の段取り、さらには自分の経歴や性格をもとに自らも気づかないような強みやアピールポイントの洗い出し、面接の際のポイントまでトータルにサポートしてくれる心強いパートナーです。
最初の面談のときにしっかりと会話をしておきましょう。
担当エージェントは転職の成功のカギを握る重要な相手です。
こちらも誠意もって接すればきっと相手も全力で協力してくれるはずです。
エージェントとの初回ヒアリング後は、すぐにいくつかピックアップした求人を送ってくれます。
候補となる求人は紹介してもらった時点で大体の待遇条件などは教えてもらえます。想定年収や労働条件、業務内容といった点ですね。
基本的にあなたのスペックで十分合格可能と判断したものの中から提示してもらえるので、殆どの場合書類選考は通るはずです。
STEP6 気になる会社と面接に臨もう
STEP5でいくつかの企業を紹介してもらったあと、その中から興味がある企業があれば実際に応募、面接に進むことになります。
面接はこちらから希望日を出した上で、早ければ数日以内に実施することになります。
経験上、面接は1~2回程度行われる事が多いです。
基本は2回ですが、1回の面接で即内定がでることも珍しくありません。
面接の内容は基本的には職務経歴書やスキルシートで記載されている内容の確認です。
書類選考が通っている時点で基礎的な能力は合格水準に達していると判断されているので、あとは記載内容を具体的にチェックしお互いの認識に大きなズレがないかの確認が中心です。
その経験でいうと、前述の通り転職はそれまでの職務経験が非常に重要です。
相手企業が求めるものと一致しているか、あるいは今後に活かせそうかという点が全てです。
新卒採用のようにビジネスマナーや言葉遣い、動作がチェックされるということはほとんどありません。(よほどひどくない限り)
また、中々聞きづらい条件や待遇面も転職時には遠慮せずに聞いてしまって問題ありません。
転職の場合その点が非常に重要であることは、採用側も理解しているからです。
そういう意味では面接といいながらも実態はざっくばらんに会話する場といえますので緊張する必要は無いのです。
STEP7 面接した会社を見極めよう
面接してみて悪くないなと思ったら実際の評判が気になるかもしれません。
その会社が大丈夫か?を見極めるポイントをいくつか紹介しましょう。
- 提示された条件が明確であること
- 採用担当者がちゃんと疑問に答えてくれること
- 思い切ってエージェントに評判をきいてみる
1.提示された条件が明確であること
相手から提示される条件が明確になっているかは非常に大事な点です。
給与、休日、各種手当や労働時間、福利厚生といった点ですね。
もちろん業務内容そのものをしっかりと確認しましょう。
入社直後だけなく、2年目、3年目どの様に給与アップしていくのか、転勤はあるのかなども忘れずにチェックすべきです。
2.採用担当者がちゃんと疑問に答えてくれること
面接の際には、最後にこちらから質問する機会があるのが普通です。
ここで疑問点などをしっかり確認しましょう。
新卒面接のように『御社が求める理想の人物像は~』といったしょうもない質問は不要です。
前述の通りお互いの認識ズレをなくすことが目的なので、待遇面や職場環境などしっかり確認しましょう。
どうしてもその場で聞きづらい場合は、エージェントを通して後から聞くことも可能です。
いずれにせよそれらの質問にちゃんと回答してくれるかが重要です。
はぐらかされたり、曖昧な回答の場合は要注意ですね。
3.思い切ってエージェントに評判をきいてみる
意外かもしれませんが、担当エージェントに思い切ってその会社の評判を聞いてみるというのも手です。
もちろんエージェントにとっては企業もまたお客さんですからあからさまに悪いことは言いません。
しかし、こんな社風である、こんな人に向いている、といった情報は教えてくれたりします。
担当者もまた人間ですからある程度信頼関係ができてくれば、結構ぶっちゃけトークをしてくれることもあります。
過去に僕も担当エージェントから「正直言ってこの会社は個人的にはあまり良い評判は聞かないです…」といった話を聞いたこともあります。。。
これを見てみるのも一つの手でしょう。ただ、大きい会社だと部署によってばらつきが大きいですし、小さい会社だとそもそも情報がありません。
また、すでに退職済みの人の投稿が中心であるため、全体的にネガティブな評判が多いです。あくまで参考程度にみるとよいでしょう。
番外編.(必要に応じて)家族に相談しよう
自分の家庭をもっている人は、このあたりで家族(配偶者)に相談しましょう。
いくつか面談を実施し条件面なども見えてくるこのタイミングで家族に話をするのがよいでしょう。
ちなみに転職活動を始める前に相談するのはあまりおすすめしません。
転職に関しては本人の意志が最も重要です。
具体的なことが決まっていないまま相談しても「新しい会社が見つかるかわからないし…」「今のままのほうがいいんじゃないの…」「給与さがるのでは…」という悪い未来を想像される事が多いからです。
(家族の場合、どうしても安定を求める傾向が強いものです)
待遇面や手応えも含め、ある程度転職が現実的になっている状況のほうが具体的な説得や相談もしやすいでしょう。
STEP8 面接をすすめながら退職にむけて準備しよう
ある程度面談が進んで、自分なりに次の候補が絞り込めてきたら退職に向けて準備を進めます。
といっても正式に内定をもらっていない時点で退職届をだすのはやめましょう。
現在の職場に退職の意志を明示するのはあくまでも正式な内定をもらってからです。
やるべきことは今の仕事の引き継ぎ、辞めるための準備です。
- 残りの有給を計画的に消化する計画を立てる
- 引き継ぎしなければならないことを洗い出し、資料をまとめたりスケジュールを考える
ちなみに退職願いを出してから辞めるまでの期間は一般的に2,3ヶ月といったところです。
その為、大体3ヶ月位の期間を目処に休みや引き継ぎのスケジュールを計画しましょう。
やっかいなのは有給が大量に残っている場合ですね。
何年も勤めた会社の場合40日間近く残っていることも珍しくありませんが、それを全て使おうとするとほぼ2ヶ月ごっそり休むことになります。
そうなると『退職の意志を伝えて3週間で引き継ぎして残りは有給消化』とか結構無茶なタイトスケジュールになります。
特に中小企業の場合、それをやろうとすると激しい抵抗が予想されるので、早いうちから計画的に消化しておきましょう。
STEP5やSTEP6の転職活動に合わせて取得するのがよいでしょう。
僕も実際のところ過去2回転職していますがいずれも使い切れたことはありませんでした。もちろん権利ですからきっちり使い切って辞めるのは何の問題もありません。
ただ、長い目で見ると大したマイナスでもないので、ある程度諦めたほうが結果的に良いことも多いです。
STEP9 新しい会社に入社の意思を伝えよう
いくつか面談し、内定を受けた中から自分の理想の会社があれば、最終面談後に内定受諾の意思を伝えましょう。
その際に併せて転職時期の相談もします。
現職在籍中の転職の場合、転職先も事情は十分に汲んでくれるので基本的に時期については柔軟に相談可能です。
が、先程も行ったようにせいぜい最長でも3ヶ月先が限度でしょう。
人材不足だから募集をかけているのであり、あなたのことがほしいと思っているからオファーしているわけです。
つまり相手の思いとしては『なるべく早くあなたに入って活躍してほしい』わけです。
ここまで来ると優先すべきは現職よりも転職先なので、あまり先の時期を伝えるのはやめましょう。
STEP10 今の会社に退職願を出そう
転職時期がきまったらいよいよ今の会社に退職届を出します。
勇気がいるステップですが、ココが最後の山場です。事前にしっかり準備して望みましょう。
注意点は以下のとおりです。
- A4のコピー用紙などに手書きで書く。(PCで書いてメールでも良い気がしますが古い人は紙や手書きにこだわります)
- 白い封筒に入れて手渡しする。(封筒には同じように表面に『退職届』、裏面に自分の所属と名前を書きましょう)
- 退職の1~2ヶ月前までに出す。(法律上は2週間前でよいのですが、もめないように会社ごとの社則を確認しておきましょう)
中小企業の場合、ここで十中八九『説得』が始まります。
今の仕事が切りが良いところまで待ってほしいとか、代わりの人が見つかるまでは続けてほしいとか言ってきますがここで引いては絶対に駄目です。
間違いなくずるずると引き伸ばされてるだけなので話を聞くだけ無駄です。こちらが伝えるべきはいついつ辞めますという【宣言】だけです。
代わりの人を用意するのも、業務計画を修正するのもすべて会社側がやることなので負い目を感じたり気を使う必要は全くありません。
場合によっては説得されて心が揺らぐ場合があるかもしれません。そのときはもう一度以下を思い返しましょう。
- 自分はなぜ転職しようと思ったのか?
- 現状と理想のギャップはなんなのか?
- 転職後に得られるであろう未来は?
冷静に考えれば『やっぱり今のままこの会社に残ろう』とはならないはずです。
ココが最後の正念場です。決して諦めてはいけませんよ。
STEP11 転職にむけて必要な書類や手続きを済ませよう
今の会社及び転職先で必要となる書類や手続を済ませます。
これは大抵の場合向こうから案内があると思うので、必要に応じて処理していきましょう。
このあたりから急激に忙しくなるはずです。
引き継ぎすることも多ければ、転職先に出す必要な書類もあったりとバタバタするからです。
やるべきことをチェックリストに残して、漏れがないように対応していきましょう。
特に名刺をどっかに放置しがちです。基本的には返す必要があるので探しておく必要があります。
また、保険証は会社が加入している健康組合で発行しているものなのでこれも返却します。
自分の子供や妻(扶養の場合)の健康保険証も返す必要があります。これも忘れがちなので要注意です。
貸与携帯がある場合も自分で使った情報がわかるようなものは消しておきましょう。(メールや電話の履歴、連絡帳など)
いつが入社日なのか、条件や待遇に間違いはないか、絶対に不明瞭なままにしてはだめです。これは本当に重要です。不明点があれば必ず担当エージェント経由で確認しておきましょう。
必要な書類に関しては役所に行く必要があったりするものもあるので、手に入れるのに苦労します。
また、たいていの場合事前に健康診断を受ける必要もありますので、その日程も確保しておきましょう。事前予約が必要ですし、平日しか受診できない所も多いです。
STEP12 退職日まで粛々と業務をこなそう
後は退職日に向けて淡々と業務をこなします。
退職届を出す際にもめていたりすると、何かと難癖つけられる恐れがあるので最後まで手を抜かないようにしましょう。
ありがちなのが『業務中にエージェントや転職先の担当者と頻繁に電話する』というパターンです。
これやると絶対に目つけられます。
ひどい場合だと退職金の減額といった話に発展する危険性もあるため、休み時間にかけ直すなど工夫し辞めるまでは普段以上に真面目に業務しましょう。
もちろん業務中の居眠りや遅刻早退なども要注意です。
STEP13 最終日はちゃんと挨拶して辞めよう
どんな形であれ、最終日にはちゃんと挨拶して辞めるのが最低限のマナーです。
例え退職届けを出す際にもめていたり、人間関係がきっかけで辞めるとしても、こちらは筋を通しましょう。
できればお世話になった現場の人達に簡単な手土産を配って挨拶しておくと良いです。
(結構な人数にくばることになるので、あまり単価が高くなく数が多いせんべい類がおすすめ)
そうすることで次の職場にも気持ちよく切り替えられます。
まとめ
いかがでしょうか。
転職までの具体的な流れを僕の実際の経験も踏まえて13のステップに分けてみました。
この中で特に重要なのはSTEP1とSTEP2です。
繰り返しになりますが、しっかりと準備して望めば転職は決して難しいものではありません。
『不満があるし今のままこの会社にいても変えられない。けどなんとなく我慢して今の仕事を続ける』というのだけは絶対にやめましょう。
それは人生において非常に大きな損をすることになります。
チャレンジするだけならばタダですし、リスクもありません。
是非参考にしてみてくださいね。