僕は少し前からジムに通い始めたのですが、ジムで音楽を聴きたくてワイヤレスイヤホンを探していました。
どうしても有線のイヤホンだと線が邪魔なのとスマホをポケットなどにいれた状態でトレーニングする必要があるため、かなり不便を感じていました。
また、冬場にマフラーを巻着ながらイヤホンをしていると外す順番を考えないと絡まったりしてしまいますし。
というわけで完全ワイヤレスイヤホンに狙いを定めて色々と調べた結果、MPOWの『M5』というイヤホンが評判が良さそうなので購入しました。
今回は3ヶ月ほどこのイヤホンを使ってみて感じた生の声をレビューという形でお届けします。
僕と同じようにワイヤレスイヤホンを探している人、またはMPOW『M5』が気になっている人は読んでみてください。
MPOW『M5』基本情報
まず最初に一応MPOW『M5』の基本情報を載せておきます。
MPOW(エムパウ)は2013創業の中国のメーカーで主にイヤホンやスピーカーなどを取り扱っているオーディオ専門ブランドです。
ちゃんとした日本語対応の公式HPもあり、知名度は決して高くはありませんがなかなかちゃんとしたメーカーと言えるでしょう。
参考 公式ページMPOW※ただ『会社概要』が工事中になっている辺りちょっとアレですが。。。(2020年4月現在)
さて、そんなMPOWが扱っている完全ワイヤレスイヤホンは2020年4月現在3種類存在します。
エントリーモデルの『M7』、スタンダードモデルの『M5』、そして上位モデルの『M20』です。
中でもこの『M5』は3つの中で特にコストパフォーマンスに優れたモデルと言われており人気が高いです。
外観はこんな感じ。
正直デザイン性に優れていると言い難いセンスですね。
箱を開けて付属品を一通り出した状態が以下。
ストラップ、充電用のマイクロUSBケーブル、充電ケース、交換用のイヤーピース、保証書など。
また、説明書もちゃんと日本語のものが付属しています。
主に楽天やAmazonで取り扱いがあり、実勢価格は¥5,000~¥6,000前後といったところですね。
M5の基本性能は以下のとおりです。
チップセット | Qualcomm QCC3020 |
Bluetooth バージョン | Ver.5.0 |
コーデック | SBC / AAC / apt-X |
プロファイル | A2DP / AVRCP / HFP / HSP |
最大連続再生時間 | 6 時間 (イヤホン単体) |
最大合計再生時間 | 42 時間 (ケース併用時) |
最大待機時間 | 200 時間 |
充電時間 | 約 2 時間 |
防水性能 | IPX7 |
通話用ノイズキャンセリング | cVc 8.0 |
本体重量 | 約 5 g (片耳) |
ポイントとしてはIPX7という高い防水機能と最大42時間という合計再生時間の長さですね。(ただこの再生時間については物言いが入るのですが。。。詳しくは後述)
それ以外の点についても基本的な機能は大体抑えていると言えるでしょう。
なお、ノイズキャンセリングはあくまでも通話用であり、音楽を聴く際には何の効果もないのでご注意下さい。
良かった点
ではここからは良かった点、悪かった点について挙げていきます。
タッチ式ではなくボタン式
個人的にポイントなのはリモコンがタッチキーではなく物理ボタン式であることです。
タッチキーだと手袋をしているときに反応しませんし意図せず誤タッチしてしまうこともあります。
やはり物理ボタンの方が安心感がありますね。
一方でボタンを押し込むときに耳が圧迫されるので、その点が気になってしまう人もいるかもしれません。
安いがある程度音質は良い
音質に関しては僕は正直あまりこだわりがある方ではありません。
ただ、このイヤホンに関してはよくある『低音がきこえずらく音が軽い』という印象はありません。
低音はしっかり、かつそれでいて不自然ではない程度に聴こえてくるので耳に心地が良いです。
僕はロック系の曲を好んで聴くので低音が弱いのだけはかなり気になってしまうのですがこのイヤホンは十分に低音もカバーできていると感じています。
安いがある程度信頼性がある
Amazonで販売されているワイヤレスイヤホンを見てると、100時間を超える長寿命やモバイルバッテリーにもなるタイプなど様々なものが¥5,000以下で売られています。
しかしその大半は全く聞いたことがない謎の中国メーカーだったりして信頼性が乏しいものばかりです。
(最近のAmazonのレビューはヤラセが多くて信憑性がかなり低くなっていますのでレビュー評価は当てになりません)
MPOWというメーカーは2013年創業である程度の実績があること、アメリカを始め海外での販売実績が多いこと、そして日本語対応の公式HPがあることなど無名の中国メーカーにしては信頼性は高いほうです。
約¥5,000という価格帯は完全ワイヤレスイヤホンとしてはそれでも安い方ではありますが、その価格帯にしてはまだ信頼が置けると言えるでしょう
ケースが高級感がある
ケースは革製(合成革ですが)なので、見た目高級感があります。
見た目だけではなく手に馴染むので持ちやすくデザインも悪くありません(個人の評価ですが)
やはりこのケースも約¥5,000という価格帯を考えると高級感があるといえるでしょう。
反面、他のワイヤレスイヤホンのケースと比べるとやや大きめではあるので、かばんに入れる分には問題ありませんが胸ポケットやズボンの後ろポケットなどに入れておくと正直かさばるレベルです。
悪かった点
続いて悪かった点を挙げてみます。
今回はちょっと辛口なので、悪かった点のほうが目立っています。
Android(zenfone5)ではリモコンによる音量調整ができない
これが正直言って最大のネックです。
iphoneであれば問題なく音量調整が聞きますしsiriもリモコンから起動することができます。
ただし、僕の持っているasusの『zenfone5』では音量調節が全く効きません。
ちなみにちょっと古い機種で『zenfone2 lazer』やdocomoの『MONO MO-01J』でも試してみましたがやはり反応しませんでした。
アプリの問題かと思いましたが普通のブラウザでyoutubeを見ていても反応しないのでAndroidとは相性が悪いのかもしれません。
実際、多くのレビュー記事をみるとたいていiphoneなのでAndroidを持っている人は音量調節は効かない能性があると考えておいたほうがよいです。
ケースの電池残量がなくなると本体の自動電源ON/OFFが効かない
これはしばらく使っていてある時気づいた欠点です。
このイヤホン、ケースにセットすると自動的に電源がOFFになり、ケースから取り出すと自動的に電源ONになる仕組みになっています。
しかし、これはケース自体に電池が残っていることが前提です。
ケースの残電量が切れた状態だとケースにセットしてもケースから取り外しても電源はON/OFFされません。
スマホ側のBluetoothを切るかイヤホン側で個別に電源をOFFにしなければなりません。
僕は最初この仕様に気が付かず、ケースにしまってもそのまま音楽がイヤホンから流れ続けてしまっていたことがありました。
こまめに充電すれば避けれますがちょっと残念な点でした。
連続使用時間は最大42時間だが実体感としては70%程度
このイヤホンは本体だけで連続6時間、ケースにセットすると6回分満充電できるのであわせると6時間×7回分で合計で最大42時間分再生が可能になっています。
が、当然ながらこの数値は理論値に過ぎません。
実際に僕が毎日の通勤で朝晩それぞれ1時間ずつ使っていますが21日間充電無しで持つ、ということはありません。
もちろん細切れに使うよりも連続再生のほうが長くなりますし、早送りや巻き戻しなどの操作回数の大小や音量、周囲の電波状況でも変化しますが実感としては大体2週間前後で電池がなくなるので、大体カタログ値の60~70%程度の電池容量かなという印象です。
個人的にはもう少し電池の持ちが良いといいと感じています。
カナル型だが遮音性は低い
このイヤホンはカナル型です。
カナル型イヤホンの特徴はオープン型イヤホンと異なり耳栓のようにしっかりと耳に密着することで外の音をシャットアウトできるという点が大きなポイントです。
しかし、このイヤホンの場合僕の耳に合わないのか遮音性が低く外の音が結構はいってきます。
どれくらいかと言うと、ハードロックなシャウト系の曲を聴いていても周りの人の会話が聞き取れるレベルです。
当然音量に左右されますが、このイヤホンだけ音量をさげているといったことはなく過去に使っていた優先のカナル型イヤホンではそんなことは一度もなかったので驚いています。
一応イヤーピースは複数ついてるので全パターン試してみましたが、一番しっくり来るものでも遮音性はイマイチです。
接続安定性に若干難がある
このアイテムに限った話ではなくワイヤレスイヤホン全般に言えることですが、Bluetoothなので混線による音飛びが発生することがあります。
M5に搭載されている『Qualcomm QCC3020』というチップセットはエントリーレベルのものなので接続安定性に若干難があります。
東京都内(山手線沿線)で3ヶ月ほど毎日使った感想としては、1日数回は混線による音飛びが発生しています。
やはり朝のラッシュ時間帯の駅の改札付近など人口密度が高いときに起こりやすいですが、普通に歩いていてもたまに起こります。
1秒未満の音飛びですが正直結構不快です。
一方で電車内ではほとんど発生したことはありません。
総合評価&まとめ
というわけでMPOWの完全ワイヤレスイヤホン『M5』のレビューをご紹介しました。
個人的な総合評価としては60点ほど。
特に音量調整が効かないという点が最大のネックですね。
ここさえ解消されれば80点といってもよいですし、解消されないのであれば正直¥3,000程度が妥当かなと言う印象です。
ただ、iphoneの人であれば特に問題はないと思うので興味があれば十分に検討の余地はあるでしょう。
本記事が少しでも参考になれば幸いです。