スーツの寿命って平均何年?聞いたら驚く正しい取扱い方法と交換時期

スーツの寿命って平均何年?聞いたら驚く正しい取扱い方法と交換時期

この記事を開いているということはあなたはスーツを着ている、もしくは着る予定があるのだと思います。

(もしくはご主人がスーツを着ている奥さん?あるいはただの好奇心?)

実はスーツの寿命って法律で決まっているって知っていました?

そしてその取り扱い方次第でその寿命をめちゃくちゃ伸ばすことが出来るって知っていました??

今回はほとんどの人が知らないスーツの寿命と正しい扱い方、そして交換時期の見極め方についてご紹介します!

実は決まりがあるスーツの寿命

はじめに言っておくと、服には耐用年数というものがあります。

これは最低限何年は着用できなければならないと法律できまっているものです。

ですからどれほど安物であっても、普通に着ていて数か月でボロボロになり着れなくれなくなるような品質の衣類が日本の市場に出回ることは(普通は)ありません。

その耐用年数ですが、スーツの場合夏物は3年、冬物は4年と言われているようです。

これはあくまでも法律上、通常使用で最低限着ることができる期限ということですからいわば服の賞味期限のようなものです。

実際には使い方次第でこれより短い期間でボタンがほつれたりよく当たる部分がテカってきたりこすれる部分が薄くなってきたりすることはあり得ます。

逆にあまり着なければ、それ以上期間が過ぎても見た目は何の問題もなかったりします。

スーツを処分する判断基準

スーツに耐用年数があることはわかりましたが、着る頻度や使い方によって実際の寿命が大きく変わるのであれば実際に処分すべきタイミングがわかりません。

もしとっくに寿命が過ぎているスーツを着ていて、知らずに実は周りから「うわあ・・・、あの人のスーツやばくない」って思われてたらショックですよね。

実は意外と寿命が切れているスーツを着ている人ってたまにいるんです。

ではスーツが実際に寿命を迎えたかどうかの判断方法をお伝えしましょう。

大体以下の状態になったら、そのスーツは役目を終えたといっていいですね。

1.膝や肘が抜けてしまっている

f:id:greyu:20171116060753j:plain

photo by 50代からのワクワク断捨離ブログ

ひじやひざなど、よく当たる部分がまっすぐ畳んだ状態でもポコッと膨らんだようになってしまう。

こういった状態を『膝が抜ける』などといいます。そんな状態になったら寿命です。

よく当たる部分の生地にテカリやアタリが出て、アイロンスチーム等をしても戻らない場合も同様ですね。

2.復旧不可能なほどの大きな破れやほつれ、目立つ汚れができてしまった

普通に来ている限りはあまりないと思いますが、サイズがあっていないと太ももの内側が擦れて破けてしまうといったことがあります。

その場合もぼちぼち寿命ですね。

ただ、結構大きめの破れやほつれでも意外とリペア可能な場合は多いので、一度はお直しの相談には行く価値ありです。

なお、目立つ汚れもクリーニングで解消出来る場合もありますが、カビが生えた場合はそこで試合終了です。(一度発生したらもう完全には取れません)

3.芯地がはがれ、中で波打つようになった

スーツの中には芯地と呼ばれるものが表地と裏地の間に挟まっています。

これは元々は固定されているのですが、これがクリーニングなどを繰り返して中ではがれてズレると、表面が波打つようになります。

そうなると明らかに見た目で違和感があるので、もう寿命と言っていいでしょう。

4.体格が変わり、胸や肩、骨盤部分が明らかに合わなくなった

太ってしまった、あるいは痩せてしまったといった体格の変化によってサイズが合わなくなってしまうこともあるでしょう。

ある程度はお直しも可能ですが、限界があるので場合によっては諦めましょう。

特に肩幅や胸周りが合わないと致命的です。

スーツはジャストサイズで着ることが大前提です。

サイズが合わない状態で着てもイケてません!

5.生地が全体的にくたびれてきた

生地が薄くなってきた。色あせてきてしまった。表面のツヤが完全に失われてしまった。等・・・。

ここまでくれば十分に着倒したといえるでしょう。

あくまでも消耗品なのでこれらの症状が出始めたら残念ながら処分する時期に来ています。

まあ、この場合は長期間着ているはずなので十分もとを取ったと言えるでしょう。

スーツを長持ちさせるためのテクニック

次にスーツをなるべく長持ちさせるためのテクニックを紹介します。

これを意識しているかどうかで『年単位』で寿命が変わります。

意識するだけで出来るテクニックなので、是非抑えておいてくださいね。

1.スーツは毎日着ないで休ませる。

コレはよく言われていることですね。

スーツは一度着るとたとえ冬でも中に湿気がたまります。

これは着る人の汗を溜め込むからです。

ウール素材の場合、溜め込んだ湿気を自然と放出する性質があります。

その為、一度着たスーツは風通しの良いところで2,3日休ませることで生地が長持ちします。

つまり最低でも3セット程度はスーツを用意してローテーションするわけですね。

『風通しの良いところで』というのがポイントになります。

2.クリーニングは頻繁に出さない。

コレも有名な話です。

クリーニングは確実に生地を痛めるので、あまり高頻度で出すのはおすすめしません。

個人的には1年に1、2回で十分だと思います。

ただし、一切クリーニングに出さないのはNGです。

後述しますが、クリーニングを行わないとスーツにどんどん汚れが蓄積していき、最終的にはそれによって生地が傷んでしまいます。

特に衣替えでしばらく着なくなる時には、次シーズンのためにも十分に汚れを落としておきましょう。

3.実はスーツはデスクワークと相性×。傷めないよう気をつける。

意外にもスーツとデスクワークは相性がよくありません。

座っている間、椅子と触れ合っている太ももやお尻の生地は摩擦で痛みますし、デスク上で作業することで袖が擦れ、肘にはアタリが出てきます。

とはいえ座ることは避けられるものではないので『なるべく肘をつかない』『足を組まない』等を意識するだけで十分です。

4.ちゃんとした厚みのあるハンガーを使う

スーツをかけるハンガーは非常に重要です。

スーツのシルエットは肩で決まると言われており、肩に十分な厚みがあるハンガーじゃないとこのシルエットが崩れてしまいます。

従って、ハンガーはちゃんと厚みがあるものを使ってください。

できれば購入時についてくるものではなく、ちゃんとした木製のハンガーを購入するのが理想ですね。

例えわずかな時間でも薄手のハンガーを使ってはいけません!肩の部分に癖がついたらおしまいです。

また、できればパンツもスラックスハンガーで別に干しましょう。

スーツの上下を一緒に干してしまうと、湿気が抜けるのが遅くなってしまいます。

スーツの寿命を縮める見えない汚れ!種類別対処法

最後にスーツの寿命を縮めてしまう日常のよごれについてお伝えしましょう。

服は着始めた瞬間から徐々に劣化が始まります。

これは街中のほこりやチリを受けたり、汗や皮脂を吸い込んだり、クリーニングや日常動作の摩擦など、様々な要因で生地が少しずつダメージを受けていくからです。

このダメージがだんだん蓄積されていくと、劣化がはっきりと目に見える形で判断できるようになっていくのです。

では、そのよごれの種類と対処を個別に見てみましょう。

1.ほこりやチリ(不溶性の汚れ)の対処

1日スーツを来て過ごしていると、目に見えない小さなホコリやチリがスーツの繊維に付着してきます。

その状態で放置すると、繊維が目詰まりを起こし湿気が抜けにくくなり、更に汚れも蓄積していきます。

これが生地の劣化につながるのです。

ほこりやチリ汚れはなんといってもブラッシングがベストです。

対処方法
目詰まりする前にこまめにブラッシングをすることで汚れを蓄積させるのを防ぎましょう。

2.皮脂(油溶性の汚れ)の対処

皮脂を含む汚れはドライクリーニングで浮かせて落とすことで汚れの蓄積を防ぎます。

基本的にはスーツは直接体に触れる部分はありませんが、袖周りなどはどうしても皮脂がつきやすくなります。

期間を開けすぎると汚れが定着して取れなくなってしまうのでその前にクリーニングに出すことが特に重要です。

対処方法
定期的にクリーニングにだしてドライクリーニングで汚れをとりましょう。

3.汗(水溶性の汚れ)の対処

スチーム、濡れ布巾などで、浮かせて落とすことで水溶性の汚れの蓄積を防ぎます。

普段の汗程度であれば、風通しの良いところに干すだけで大体抜けていきます。

特に大量に汗をかいた日などは、スチームを当てることで汚れを浮き上がらせることができます。

あとはクリーニングに出す際にダブル洗いなどのオプションを付けるのが非常に有効です。

実は通常のドライクリーニングでは脂汚れは落ちますが、汗などの水溶性の汚れは落ちづらいのです。

対処方法
アイロンのスチームを当てるかダブル洗いオプションをつけてクリーニングに出しましょう。

4.毛玉の対処

ここからは汚れではなく、生地へのダメージについてです。

毛玉ができるメカニズムは『表面の生地から繊維が抜け落ち、それらが絡み合って丸まる』ことで起こります。

細い毛を使った生地ほど丸まっても自然と抜けて落ちますので毛玉としては目立ちません。

しかし、繊維が抜け落ちているわけですから、毛玉ができることを繰り返せば徐々に生地が薄くなっていきます。

これはこまめに毛並みを整えることで毛玉化するのを防げばよいのです。つまりブラッシングですね。

対処方法
こまめにブラッシングして毛並みが絡み合うのを防ぎましょう。

5.アタリ、テカリの対処

これは表面の毛がつぶれて圧縮されることで、ほかの部分との素材の反射率が変わり光を跳ね返すことでテカって見えていることが原因です。

どうしても日常的に圧迫される部分はいずれその部分の毛がつぶれます。

いずれは時間とともにアタリは出てくるでしょう。

軽度の時点でブラッシングやスチームなどで毛を元に戻してやることである程度防ぐことはできますが、あくまで延命処置にすぎず、アタリ、テカリがでることは最終的には避けられません。

とはいえ延命処置を行うかどうかで、最終的な寿命はかなり差がでます。

対処方法
なるべく同じ箇所の生地に負担がかからないようにし、気になる場所はこまめにブラッシングやスチームを当てましょう。

まとめ

スーツの寿命と見分け方、そして基本的なお手入れ方法についてお伝えしました。

一見それほど汚れていないように見えても、水面下では少しずつダメージは蓄積していますから、手入れをするかどうかはとても大きな違いです。

日常的な汚れの一番の原因は汗、それに目に見えない小さなホコリやチリが積もり積もったものです。

まとめると『生地を休ませる』『こまめにブラッシングする』『定期的にクリーニングに出す』の3点を意識することでスーツの寿命を大きく伸ばすことが可能なわけです。

気に入っているスーツこそちゃんとこまめなケアをしましょうね。

参考になれば幸いです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です