先日、初めてグアムに家族旅行に行ってきました。
事前に色々と準備する段階で、特に悩んだのがESTAの取得でした。
アメリカに渡航する際には必要となるESTAですが、グアムに関しては45日以内の滞在であれば不要です。
ESTAの取得には事前申請がいりますし、申請には手数料(一人14ドル)がかかります。
僕の場合子供含め4人家族なので合計で56ドルもかかる計算になります。(乳幼児だろうが割引は一切なし!)
ですがどうやらESTAがあると入国審査の待ち時間がカットできるらしいという噂を聞きました。
というわけで事前に色々なサイトや個人ブログなどを見てグアムのESTA事情について情報収集したのですが、まあ見事に言ってることがてんでバラバラでかえって混乱してしまいます。
『混雑するので絶対にあったほうがいい』『ESTAレーンは閉まっていたので結局意味がなかった』『全く並ぶことなくすんなり通過できた』など。。
どうやらこれらは情報が古かったり条件が違うために意見がバラバラであることがわかりました。
そこで今回【2020年1月の3連休の初日の昼間到着便】という条件でのグアム入国における混雑状況をレポします。
ESTA取得を迷っている人は是非参考にしてみてください。
【最初に結論】今回の場合はESTAが大活躍しました!
今回僕が乗った飛行機は2020年1月11日3連休初日の土曜日、午後3時50分にグアムに到着する便でした。
機内では後方に乗っていたこともあり、飛行機から降りたのは割と遅いほうだと思います。
飛行機を降りてイミグレ入場前の列に到着した時点での写真がこちらです。
反対側をみるとこんな感じ。
しばらく進んでみても最後尾が見えません。ざっと入り口から数百メートルは行列が続いていました。
一方ESTA用の列はと言うと、(写真を見るとちょうど同じタイミングで来た人が何人かいますが)入り口まで行列0人です。
で、この入口を入ったらすぐに検査窓口があるかと思いきや、一般列はここから先もかなり長い行列になっていました。
この先は写真撮影禁止であったため残念ながら画像はありませんが、先程の行列と同じくらいのものが蛇行した状態で並んでいるのを想像してください。
すなわち、写真の入り口時点では行列の半分程度の位置ということになります。。。
ESTA用の列も入り口通過後は列になっていましたが、ざっとみて一般列の1/3くらいでしょうか。圧倒的にすくなかったです。
時間を計測してみましたが、僕のときはESTAの列に並び始めて25分ほどでイミグレを通過しました。
ということは、一般列に並んでいた場合概算でこの6倍つまり2時間半(150分)程度かかっていた可能性があります。
ちなみに更にこの後荷物の受け取り、タクシー(バス)待ちもありますからね。
なぜこんなに混むのか?
どうやら近くの中国や韓国からの便も含め、この昼2時~3時ころにグアムに到着する便が大量に集中しているようです。
それら集中する便の中でも最初のほうに到着していればまだマシですが、後ろの方になるほど行列は長くなります。
(僕が今回乗ったのはユナイテッド航空のUA827便ですから、ほぼ最後ですね。。。)
また、グアムは入国審査の際にパスポート確認に加えて両手の指紋をとるのですが、機械の反応が微妙に悪く何回かやりなおしました。
窓口は全部で10箇所くらいは開いていたと思いますが、こんな感じで1回1回のチェックに時間がかかるためどうしても長蛇の列になってしまうのです。
僕も含めグアムの場合は小さな子供連れやあまり旅慣れていない海外初心者が多く、それも時間がかかる要因と言えるでしょう。
結果的に今回は飛行機が到着して飛行機のドアが空いてからタクシーが出発するまでトータルで約50分ほどでしたが、ESTAがなければ下手したら飛行機が着いてから空港を出るまで3時間近く要している可能性もあります。
この日は5時ちょっと過ぎにはホテルにチェックインして荷物をおろして市街地をぶらぶら観光した後、7時前に夕食をとっていましたがESTAがなければようやくその頃に空港を出るわけです。
これは正直キツすぎますよね。
一方でこれらピークの時間帯を避けて到着する便なら遥かに空いているでしょう。
あまり見かけなかったESTA申請の意外なデメリット
というわけで今回の場合、非常に役立ったESTAですがデメリットもあります。
冒頭のとおり申請に料金がかかる、はご存知だと思いますが実はそれ以外にもESTA申請におけるデメリットはあります。
それが『申請がかなり面倒くさい!!!』という点です。
これホントどうにかしてほしいのですが、公式HPからの申請がめちゃくちゃ手間がかかります。
一応画面上部の『Change Language』から日本語を選択することが出来るのでその点は安心なのですが、申請項目が多くて時間がかかります。
ぶっちゃけなんやかんやで3時間くらいかかったので、ある意味行列に並ぶ時間ここで消費しているとも言えます。
最大の問題点は家族分の申請なのに情報を使いまわしできないという点です。
名前やパスポート番号が異なるのは当然なのですが、それ以外の滞在先情報や緊急連絡先なども毎回入力が必要です。
これを家族4人分やろうと思うと結構な手間です。
しかも万が一間違いがあって入国時にはじかれたりなんかしたら怖いので、しっかりチェックしなければいけませんからなおさら時間がかかります。
一応パスポートのバーコードを写真にとってUPすることで自動で読み取りする機能もあるのですが精度が低くてほぼ使い物にならない上、省略できる情報も僅かなので正直全く時短になりません。
ESTAがない場合は機内で入出国カードの記入が必要で、そちらの入力も結構面倒と聞いたのですが、ESTAの申請はそれ以上に大変ですね。
ただここでちゃんと申請しておけば、現地についてから楽になるので十分に時間を確保した上でがんばってみてください。
公式サイト上では入国の72時間以内に申請してください、と書いてありますが大体1日もあれば申請許可はおりるようです。
なお、申込みが完了したときや申請許可が降りたときにはメールが届くわけではないのでご注意ください。
僕も数日待っても完了メールが来ないので自分の申請ページに見に行ったら申請の翌日に申請許可が降りていたことに気付きましたので。。。
申請許可が降りたことが確認できれば後は自動的にアメリカ側のデータベースに登録されるので特に書類など印刷して持っていく必要はありませんよ。パスポートだけでOKです。
【余談】実は出国審査の行列も大変!
これはESTAとは直接関係ありませんがグアムは出国審査の際にも長蛇の列になっていました。
出国審査はESTAがあっても無関係なのでこれはおとなしく並ぶしかありません。
(ビジネスクラスなら優先レーンから通過可能)
が、実はこのときもベビーカーや車椅子を使用している場合は行列をスキップ出来る可能性があります。
というのも、出国審査は2階で行われますが混雑時は行列は2階のスペースに収まりきらず1階まで続くことになります。(上の写真は1階の列です)
その時、1階で待たされる列の先頭はエスカレーター前になります。
そう、ピンときた人もいるかも知れませんがベビーカーや車椅子の場合エスカレーターを使えないので、別の場所にあるエレベーターを利用するように係の人から声をかけてもらえることがあります。
そうすると1階の行列を飛ばしていきなり2階部分から並ぶことができるわけです。
ただ、これはESTAのように確実性があるわけではありませんし、そもそも使える人が限定されます。
そのため、エレベーターを使えたらラッキーくらいに思っていてください。
一般の人がエレベーターを利用してよいかどうかは不明です。
(僕のときは係の人がベビーカー及び車椅子利用者のみに声をかけて誘導していました)
とはいえ入国審査のように2時間も3時間も並ぶほどのものではありませんし、万が一飛行機に乗り遅れるような場合にはちゃんと係の人が優先的に案内してくれるのでそこまで心配する必要はないでしょう。
せいぜい免税店をゆっくり見る時間が無くなるくらいのものです。
小さい空港なので出国審査を過ぎたらすぐに搭乗口ですし。
まとめ
グアム旅行の場合は【行き帰りともに昼間の時間帯の便に人が集中する】【大半が3泊4日で土日や連休を絡めた日程にする】【中国や韓国の便と時間が重なりやすい】という具合に空港利用パターンが同じ傾向になりやすいため、混雑するのだと思います。
入出国審査が簡略化されたり、空港が大幅に拡大されたり、あるいは便数が大幅に減ったりということがない限りこの混雑は今後も続くものと思われます。
家族の場合は金銭的負担が大きいですが、長い行列にならぶ身体的、精神的負担の方がずっと大きいのでむしろ家族連れこそ是非利用することをおすすめします。
ちなみに実際にESTAレーンを利用していたのはほとんどが家族連れか30代以上の夫婦でした。(若者グループはほとんどいませんでした)
せっかくの海外旅行ですから、お金で無駄な時間がカットできるならばなるべく使ったほうが良いと思います。
以上、参考になれば幸いです。