お魚大好きの君ならば、一度くらい魚の骨が喉に刺さった経験があると思う。
中々喉の違和感が取れなくてイヤな時ってあるよね。
実は僕も先日魚の小骨が刺さって中々取れず、とても苦労した。
君ならそういう時ってどうしてる?放置ですか?
もしかして『そんなのご飯粒を丸呑みすりゃ治るよ。魚の骨が刺さったくらいなんでもないわ』とか思ってます?
いやむしろ「魚の骨にまじになっちゃってどうするの 完」とか思っちゃってますよね?
実はコレ、甘く見てたら意外とやばいらしいんです。
喉に刺さると実は危険な魚の骨の恐ろしさ、君にも教えてあげます!
もちろん骨が刺さって取れないときの対処法もあるので、リアルタイムに今困っている君もすぐにチェックだ!
魚の骨が喉に刺さったかも?と思ったら
まず落ち着いて状況を確認しよう。
食事中に魚の骨が喉に刺さる。これは魚の骨を飲み込んだ際に、偶然喉の粘膜に骨がサクッと刺さって抜けなくなる。
狙って指したわけじゃなく偶然にすぎないので、通常はそこまで深々と突き刺さることはなく、骨の先っちょが引っかかっている程度の場合が多いんだ。
そして、この時刺さる場所というのは実は大体決まっている。
まず9割のパターンが喉の左右にある『口蓋扁桃』と言われる部分に刺さるんだそうだ。
というわけで、喉に骨が刺さったかもという場合はスマホのライトとかを使って鏡で喉の奥を見てみよう。
口蓋扁桃から舌の付け根の方向に向かって枝みたいに骨がちょこっと見えるはず。
ココで見えないようならば大抵の場合は一時的に傷がついてしまい、ソレが違和感になっているだけというパターンらしい。
なので、そういった場合は様子見で構わない。
ちなみに僕の場合も例に漏れず、右側の口蓋扁桃に細い骨がぴょこっと刺さっていた。
魚の骨が喉に刺さった場合の正しい対処法?
さて、次に実際に骨が刺さっている場合の対処法をお伝えするよ。
基本的に2つしかない。
ほっとくか取るかだ。
とりあえずしばらく様子を見る(放置する)
まずそのまま様子を見る場合。
よく言われているのが、ご飯粒を丸呑みするという対処法。
実際の所、これはいわゆるおばあちゃんの知恵袋レベルの話であり、医学的にはNGとされている。
それはご飯を丸呑みすることで更に深く刺さってしまう可能性がある、という理由から。
ただ、刺さった時の状況を考えればわかるんだけど『横向きで』『偶然刺さっている(と言うか引っかかっている)』程度の状況であり、刺さり具合は不安定。
例えご飯を丸呑みしても『さらに深く刺さる』よりも『飲み込んだ際に骨に対し横からの圧力がかかりポロッと取れる』可能性の圧倒的に高いんだ。
喉に対して平行にしかも深々と刺さっているというならともかく、普通の食事中に偶然刺さったという場合、そこまでぐっさりと食い込むことは考えにくいよね。
したがって実際にはうがいしたり、その後も食事を続けたり、そのまま日常生活を続けていれば殆どの場合自然に取れてしまう。
自分で頑張って魚の骨を取る
とは言え、どうしても気になる場合は、自分で取るというやり方ももちろんある。
これは実際に魚の骨が口蓋扁桃に刺さっていることが確認できた場合の話だ。
自分で取る場合は長いサイズのピンセットが無いと難しい。
一般的なのピンセットだとおそらく骨まで届かないと思う。
鏡を見ながら取ろうとしても、自分の手が影になってうまく喉の奥が見えず、非常に苦労すると思う。
そういうときに備えて長いサイズのピンセットを事前に常備しておくと安心だ。
長いピンセットがあると割と簡単に取れちゃうからね。
まあそうは言ってもめったに使いみち無いんですけどね。
医者に行って魚の骨を取り除いてもらう。
どうしてもダメならば大人しく医者に行こう。
では何科にいけばいいのか?
魚の骨を撮って貰う場合は『耳鼻咽喉科』だ。
「こんな理由で医者に行くなんて恥ずかしい」なんて思うかもしれないけど魚の骨が原因で耳鼻咽喉科に来る人は実は普通にいる。
なので医者も淡々と見てくれるよ。
間違っても「はあ?魚の骨が刺さったから取ってほしいだって!?」なんて言われることは無いから安心してほしい。
耳鼻咽喉科なら喉の状態をチェックする設備があるためしっかりと処置してもらえる。
料金は保険が効くので大体1000円弱ってところだ。
僕の場合も結局自分では取ることが出来ず、翌日耳鼻科で取ってもらったが3割負担で880円だったよ。ものの1分で終わったけど。
魚の骨が刺さったまま放置してもいいの?
さて、医者に行くのも面倒だし、自分で頑張ってもどうしても取れないという場合、本当に放置して大丈夫なの?という疑問があるかもしれない。
前述の通り、細い骨で口蓋扁桃に刺さっていることが確認できるのであれば、最悪放置していても高確率で勝手に抜けるから違和感は有ると思うけど放置してもいい。
また『違和感が残る』程度で実際にそれほど痛みがないのであれば、骨はすでに取れているが傷が違和感の正体である可能性が高く、この場合も放置していい。
危険なのは太い骨の場合、もしくは口蓋扁桃より奥に刺さってしまっている場合だ。
骨の太さでいうと、鯛やブリ、赤魚などのかなりしっかりした硬い骨は危険。
まあこのレベルの骨をそのまま飲み込む剛の者は中々いないと思うけど。
逆にイワシやサンマ、うなぎと言った細い骨は中々全部除去出来ないこともあり、そのまま飲み込んでしまいがちだ。
前者のような骨の場合、傷口も深くなりそこが化膿する危険性がある。
なによりかなり痛みがあるはずなので我慢せずにさっさと医者に行くべきだ。
同様に口蓋扁桃より奥で刺さってる場合も危険。
その場合、横ではなく喉に対して縦に近い角度で刺さっている可能性が高く、自然に抜ける可能性が低くなる。
この状態で放置してしまうと最悪の場合、喉の粘膜に深く刺さってしまい感染症を引き起こす可能性があるらしい。
喉の粘膜というのは非常にデリケートゾーンなので、ちょっとしたことでもすぐに炎症を起こすんだ。
(ちょっと風邪引いて咳が出る、って程度のときも実際には喉の粘膜がかなり荒れて炎症している事が多い)
最悪の場合、ガチで手術になることもあるので、喉の奥に刺さっていて全く見えない場合は早めに医者に行こう。
実際に魚の骨が刺さっているかどうかがわからない場合のチェック方法
喉に違和感があるが、実際には鏡で見ても確認できないというパターンってよくあると思う。
そういった場合にどうやってチェックしたらいいんだろう?
一番手っ取り早いのは医者に行くこと。ファイバースコープで喉の奥までチェックしてもらえるからすぐに分かる。
自分で簡易チェックする場合は、そのまま顎を引いたり顎の下を指で押し込んだりしてみよう。
このときに強く押せばその分痛みがあるようならば、骨が残っている可能性がある。
痛みはないが、つばを飲み込んだときに若干違和感がある、という程度ならば傷が残っているだけの可能性が高いので2,3日様子を見よう。
数日経って違和感が減っていくようならば、骨が残っている可能性は低い。
まとめ
食事中に喉に骨が刺さったとおもったら、まずは慌てずにすぐに鏡で口蓋扁桃をチェック。
刺さった直後なら対処もしやすいので、家に一本ロングサイズのピンセットを常備しておくといいだろう。
大抵の場合はすぐに抜けるのであまり意識することはないが、場合によってはマジで重症化するので、魚の骨だとおもって甘く見ないほうがいいよ!って話でした!
ぜひとも参考にしてみてね!
おしまい