努力しても結果が出ない人はたった1つのとても大きな間違いをしている

幹を育てよう

学生であれ社会人であれ、人生において勉強やスポーツなど『努力して実力をつける』という機会は多い。

しかし、努力している割にはいまいち効果が出ないという悩みを持つ人は多いはずだ。

一方で努力した分だけどんどんと実力をつけていく人もいる。

両社の違いはなんだろう?才能か?センスか?単純に努力の時間か?

原因は簡単だ。ちゃんと『効果的な努力』ができているかどうかの違いだ。

ある意味ではそれを見極めることができるのは才能でありセンスだ。

また、効果の薄い努力をいくら続けても効果の大きな努力をしている人よりも

有効な努力を行っている時間は少ないままなのである。

では効果的な努力とは何なのか?それはずばり、幹を育てる努力をしているかどうかだ。

1.効果的な努力とは

物事には根幹となる幹とそれに付随する枝、そしてその先につく葉がある。

例えば人間の体で考えてみよう。

シルベスター・スタローンのような血管が浮き出ている前腕や二頭筋、

ウサイン・ボルトのようなふくらはぎ(下腿三頭筋)に憧れて筋トレを始めたとしよう。

そんなとき、いきなりダンベルカールで上腕二頭筋を鍛えようとしたり

カーフレイズでふくらはぎを鍛えようとする人がいる。

まともなトレーナーでこんな鍛え方を教える人はまずいない。

ではどこから鍛えるか。

胸筋、広背筋、大腿筋、ハムストリングスといった特に大きな筋肉群である。

つまり、前腕やふくらはぎを鍛えたければ、スクワットやベンチプレスをすればいいのだ。

いやいやいや、だってスクワットは大腿四頭筋だし、ベンチプレスは胸筋でしょ。前腕や下腿三頭筋には効かせられないでしょ。

違う。そーではないのだ。体の筋肉はピンポイントで考えるのではなく、トータルで考えるべきなのだ。

君は『体幹がガッシリと肉厚な体をしているが、腕がほっそりと華奢な人』を見たことがあるだろうか。

あるいは『骨が浮き出るような薄い胸板の割に、手足だけが室伏の様に盛り上がっている人』を見たことがあるだろうか。

実は体の中心部分を占める主要な筋肉を鍛えればその周りの筋肉も自然についてくる。

したがって一般人が体を鍛えたい!厚い胸板やがっしりした力こぶをつけたい!あるいは腹筋をシックスパックにしたい!と思ったら

ジムに行ってビッグ3と呼ばれる3大トレーニングだけを行えば十分達成可能なのだ。

はっきり言ってEXILEとかのスリムマッチョを目指すだけならば他の細かい部位のトレーニングはあえて不要と言い切ってもいい。

これは幹となる体の中心部分が鍛えられればその周りの枝葉も幹に合わせて太くなるからだ。

(厳密にいえばビッグ3はサブとして他の細かい筋肉も使うので、自然と周りの筋肉群も鍛えられるためでもある)

2.勉強やスポーツに当てはめて考える

さて、これは他の分野であっても同様のことがいえる。

例えば資格試験の勉強ならば、まずはもっとも試験範囲の中心となるべき部分、いわば配点が多い部分から勉強する。

細かい部分は後回しで構わない。主要部分の勉強を進めていけば自然と周りの知識も身についていくからだ。

しかし、初めからすべてを漏れなく覚えようとして、序盤から細かい部分に着目してしまうと勉強は遅々として進まない。

それは試験において1、2問しか出ない問題への勉強にひたすら力を注いでいることと同じだ。

細かい所にばかり目が行って初めからすべてを取りこぼさないように勉強しようとすると時間の割に効果が出ない。

結果試験の範囲を網羅しきれずに時間切れとなってしまう。それならば主要部分の勉強中心に攻めるべきだ。

あるいは何か新しいジャンルの知識を極めたい、その道のエキスパートになりたいと思ったとき。

指南書や参考書を隅から隅まで漏れなく覚えようとする、その道を極めるためには細かい部分までマスターしたいと考えるからだ。

だがそれはサッカーを覚える際にドリブル練習もそこそこにフリーキック時のディフェンスにおける数センチ単位の位置取りや読みあい、フィジカル面の重要性を知ろうとするようなものだ。

そんなことより初心者はまずドリブル、パス、シュートといった基本を練習すべきなのだ。

なぜならそれらがサッカーにおける主要要素であり幹となる部分だからだ。

最初からすべてを漏れなく覚えるなどというのは瞬間記憶能力者でもない限りそもそも無理な話なのだ。

それに主要部分の知識や技術を身につけてからの方が、細かい部分の飲み込みも早くなる。

その時点で理解できないことは、まだその知識や技術を覚えるためのスタートラインに達していないということのだ。

そこで無理に時間をかけて学ぼうとせず、先に理解できる部分、主要となる部分をまずはこなしていくことだ。

そして一通りこなしていき、ある程度実力がついてから細かい部分に移ろう。その時には最初理解できなかったことができるようになっているはずだ。

3.まとめ

改めてポイントをまとめてみよう

  1. 勉強にしろスポーツにしろ、最初に学ぶべきは主要部分。

  2. 細かい部分は後回しでいい。むしろほかの主要部分を覚えてからの方が効率がいい。

  3. 最初からすべてを覚えようとしない。わからないのはその前提が身についていないだけ。まずは前提を身につけてからまた来よう。

勉強やスポーツに行き詰った人、努力している割には実力が伸びない人。

もし君にそんな自覚があるならば、ぜひ今回のことを肝に銘じて努力の方向性を見直してみよう。

シンプルなことだが、きっと今まで以上に努力に対する結果が付いてくるはずだ。

おしまい

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