ハンターハンター34巻感想【ネタバレ】とシャルナークについて考察

f:id:greyu:20170624215731j:plain

photo by ハンターハンター/冨樫 義博

待ちに待ったハンターハンターの最新刊である34巻!

もちろん発売日に即ゲットし、あっちゅう間に読んでしまった。

なのでさっそくネタバレ込みのレビューをかまそうと思う。

ジャンプ派の人にとってはいまさらかもしれないが、同じコミック派の人は見ていってほしい。

で、色々分かち合おうよ!!

・ハンターハンター34巻全体を通しての感想

今回の表紙はクロロとヒソカ。

元々前情報として知っていたのもクロロとヒソカの戦いが描かれるという点のみ。

なのでこの表紙はまあ妥当といった所。

結論から言うと今回の最大のポイントはやはりシャルナークとコルトピの死亡である。

っていうかシャルナークの死亡である。

あまりにもあっさり過ぎる死亡シーンにポックル&ポンズ死亡時なみの衝撃を受けた。

ソレを言ったらその前のヒソカの死亡のほうが衝撃っちゃ衝撃なんだけど。

しかもそのまま何事もなかったかのように船のシーンへと進むものだから、最初はさっぱり頭の切り替えができなかった。

なんかまた色々と各キャラクターの思惑が絡み合った難解なストーリーになりそうな雰囲気だ。

全体を通しての見どころとしてはクロロVSヒソカなんだろうが、僕としては【シャルナーク】について考察してみたい。

・シャルナーク・リュウセイとは何者なのか

一瞬で殺されたとは言え、クロロに携帯を渡していた為にまともに念を使えないにも関わらずヒソカを見つけるや否や逃げるのではなく即座に向かっていく辺り、最後はかっこよかった。

実はヒソカに気づく直前にシャルナークのスマホに着信が入っている。

もしかしたらコレはマチかクロロからの危険を知らせる連絡だったのかもしれない。

(クロロはコルトピが死んだ直後にスキルハンターからギャラリーフェイクが消えるので気づくはず)

ところで気になるのがシャルナークのフルネームである。

ちなみにコミックの隙間ページにシャルナークのフルネームらしきものが載っているのだが、そこには「SYARNORKE・RYUSEIH」と記載されている。

そのまま読めば、シャルナーク・リュウセイ。

このリュウセイというミドルネーム、どうにもひっかかる。

流星街となんか関係あるの?って思えないだろうか。

可能性としては『ミドルネームが不明なのでとりあえず流星街から取った』『日本っぽい島国の出身(ハンゾーやノブナガ、バショウ同様?)』辺りが考えられる。

いまのところ関連性は不明だが、妙に博学であるところやちゃんとハンターライセンスを持っていることなど、他の旅団メンバーと若干毛色が違う気がする。

個人の考え方なのかもしれないが、あまり盗賊というスタンスではない様に思える。

従って元々の出身はまともな育ちであったという可能性もあるのではないだろうか。

・シャルナークの自動操作モードVSヒソカ

また、もう1つ気になる点として、もし念が使える状態で自動操作モードでヒソカと戦っていたらどうなっていたかというifを考察してみる。

自動操作モードはシャルナークの切り札であり、一度発動すれば凄まじいオーラ量になるとされている。

もちろんこれはヒソカも知らないはずなので、非戦闘員だと油断していた場合、逆にヒソカが圧倒される可能性はある。

ただ、制約としては「戦闘中の記憶がない」「制御不能」「終わった後の反動が大きい(せいぜい筋肉痛レベル?)」位しかないことからそれほど爆発的な効果が出るとは思えない。

結果として仮に自動操作モードであっても残念ながらやられていただろう。

多少は善戦するかも、程度かな。

・シャルナークが死亡したことで他の旅団はどうする?

さて、シャルナーク(とコルトピ)がやられたことでほかの旅団メンバーは怒り爆発するだろうか?

ウヴォーギンの時はノブナガやクロロは怒ったり泣いたりしてたシーンがあったが、それ以外のメンバーは至って冷静だった。

シャルナークも彼らと同じ旅団結成初期メンバーであると思われるが、今回もあまりほかの旅団は感情的にはならないだろうか?

否。今回の場合、他のメンバーは感情を爆発させると思われる。

そもそもヒソカに対しては、旅団メンバーほぼ全員が裏切り者と認識しているため、強い敵対心を露わにしている。

さらに言えば死ぬことも仕事の一つと言われている戦闘員のウヴォーギンと違ってシャルナーク、コルトピは非戦闘員である。

(同じ非戦闘員のパクノダの場合は、自分の意志で引き金をひいたので、ある意味自殺に近いと考えていいと思う)

つまり旅団からすれば守るべき存在である。

にも関わらず、まんまとヒソカにヤラれてしまった。

また、シャルナークのブランコに括り付けるという死亡シーンは、ヒソカの挑発とも取れる。

これはもうフィンクス、ノブナガ辺りが怒り爆発してもおかしくない。

血眼になってヒソカを探すだろう。

そういう意味では今後は互いが互いを狙い合う展開になり、非常に楽しみである。

とは言え、クロロ以外はヒソカに知恵比べをして勝てるとは思えないんだけれど・・・。

・ヒソカの強さがなんとなくわかった?

ところで、今回一度ははっきりと死亡するヒソカ。

もし体がバラバラになるような死因であれば、あるいは心臓マッサージで息を吹き返さなければ、本来ここで終了。

つまり完全に負けていた戦いであった。

そう考えるとこれ以上の隠し玉は存在しないと言える。

コレを持って大体のヒソカの実力が見えてきた気がする。

当初、クロロと戦うためにほかの旅団メンバーが邪魔だと言っていたが、確かに旅団メンバー数人と一度に戦ったらヒソカでは勝てないだろう。

高い実力者を複数人相手にした場合は普通に負ける。

あくまでも奇術師としての騙し合いも含めてヒソカの強さなのだ。

個人的な印象ではシルバ、ゼノ、ジン辺りとは1対1で戦っても勝てない気がする。

あの辺は単純な戦闘力だとヒソカより上だろうし、相当頭も切れそうだからだ。

そうなると正直言って最強を名乗るには些か力不足な感は否めない。

もちろんメルエムや護衛団は完全にチートなので別枠扱いである。

・気になる今後のストーリー展開は?

シャルナークが死ぬ前にクロロと会話していた内容から、旅団もBW号に乗船しメインストーリーに絡んでいくことになりそう。

さらに、ヒソカの狙う相手は旅団全員に拡大していることから、ヒソカも絡んでくるだろう。

なんでいきなり唐突にヒソカとクロロのバトルが始まるんだろう?ってずっと疑問ではあったが、最終的に暗黒大陸編にからめていくための下準備だったということなら納得である。

単なるファンサービスではなく、ちゃんと全てのストーリーに意味を持たせているのは素晴らしい。

コミックの最終話時点ではゴンキルは全く関わらなそうだし、今回はソレでいいと思う。

漫画全体のストーリー的にも佳境に入っていると思われるので、収束に向かって残っている疑問なども明らかになっていくだろう。

暗黒大陸編の終盤にかけてもしかしたらジャイロ辺りは関わってくるかもしれない。

・まとめ

それにしても相変わらず非常に内容が濃い作品である。

普通に読むだけでも1時間位はかかる。

キメラアント編辺りから明らかにストーリーやキャラクターの練り込み方がぐぐっと深くなっている。

少なくとも当初はココまで深く作り込んではいなかったはずだが、様々な影響を受け作風が変化してきているものと思われる。

休載を何度も挟んでいるとは言え、他にココまで深く練り込んだ作品がないことも事実。

引き続きゆっくりとでもいいので、確実に納得の行く形でストーリーを終わらせてくれることを祈るのみです。

<9/4追記>

案の定、ジャンプの方は10週で打ち止めとなった模様です。

大丈夫、予想してた。

おしまい

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です