世の中にはショートスリーパーという特性をもつ人がいる。
これはその名の通り、短時間の睡眠で平気な人をさす。
時間は有限でありその縛りからは誰も逃れられない。
お金を稼ぐために仕事をしなければならないし、生きていく以上食事や睡眠も欠かせない。
それでも、他に沢山やりたいことがある!という人は多いと思う。
そういった場合にどうやって時間をひねり出せばいいのか?
日常の生活の中に無駄な時間がない場合、それ以上に手っ取り早く時間を作り出すにはズバリ睡眠時間を削るしか無い。
ただし、睡眠時間を削るということは、それによって健康面に何らかの弊害が起こる可能性がある。
無理やり睡眠時間を短くして体調を崩してしまえば本末転倒だ。
ショートスリーパーのいいところは、短時間の睡眠で十分に休養が取れる為にそれ以上の睡眠を必要としないという点だ。
これは無理やり睡眠時間を短くしているのは根本的に違う。
体調にも影響せず、短時間ですっきり目覚められる。
そんなショートスリーパーになれれば、1日に使える時間がグッと増える。
では、このショートスリーパー。果たして訓練などで後天的にそのような体質になることは可能なのだろうか?
実際に体をはって実験してみた!
- ・ショートスリーパーとは
- ・ショートスリーパーになるためには?
- ・実際にショートスリーパーになれた?
- ・僕がショートスリーパーになれていない理由
- ・結論、訓練して睡眠時間を減らしても体質は変わらない。が訓練する意味はある。
・ショートスリーパーとは
まず、ショートスリーパーの定義について改めて確認してみよう。
Wikipediaによると以下のように定義されている。
ショートスリーパー(short sleeper)とは、短い睡眠時間で健康を保っていられる人間のことであり、短眠者(たんみんしゃ)ともいう。
一日の平均睡眠時間は7-8時間程度が健康的とされるが、6時間未満でも生活できる人間がいる。ナポレオン、エジソンは4時間しか眠らなかったという説があるが、真偽のほどは不明である。
逆に、長時間の睡眠を要する人間のことを、ロングスリーパーという。
特徴
ショートスリーパーは、平均的な睡眠時間(7-8時間)の人間と比べて、レム睡眠が圧倒的に少ない。ノンレム睡眠の時間はほとんど差が無い。
睡眠専門医の多くは、睡眠時間は遺伝子で決められているため、睡眠時間を縮めることは不可能だと指摘している。
年齢によっても睡眠時間は変わることがあり、若い時は睡眠時間が長く、高齢になるにつれ短くなる傾向がある。
睡眠サイクル(体内時計)が乱れると、睡眠時間が長くなることがある。季節でも睡眠時間に変化はあり、夏は冬より短くなる傾向がある。
ポイントは「短い時間でも健康を保っていられる」という点と「レム睡眠が圧倒的に少ない」という点だ。
レム睡眠とはいわゆる浅い眠りのことで、この間に脳がその日の記憶を整理し夢を見る。
一方、ノンレム睡眠は深い眠りで、脳もしっかりと休息をとっている状態だ。
このノンレム睡眠を十分に取れるかどうかが、十分に休めるかどうかのポイントになる。
ショートスリーパーは短時間の睡眠であってもその中でノンレム睡眠が占める割合が多いため、結果として短眠でも一般人と同じ様に脳を休めることができるというわけだ。
これは睡眠の質に影響する非常に重要なポイント。
睡眠の質に関しては『スタンフォード式 最高の睡眠 書評&実践レポ』にも詳しく載っているので是非見てほしい。
・ショートスリーパーになるためには?
訓練によって徐々に睡眠時間を短くしていき、やがてショートスリーパー同様に6時間以下の睡眠で脳が十分に休めるように慣らしていく、というのがよく言われるトレーニング手法だ。
要するに体に短い睡眠時間を慣れさせる、ということである。
もちろん、いきなり数時間も睡眠時間を短くすれば、ただの寝不足になるだけだし何より習慣化しない。
毎日少しずつ(数分~十数分)というのが重要だ。
そうしてゆっくりと体をなれさせていき、最終的に6時間以下の睡眠が日常的になり、そして十分に体が休息出来ていれば、晴れてショートスリーパーにジョブチェンジしたことになる。
さて、果たしてそううまくいくものだろうか?
実は僕も半年以上前から4時間半熟睡法という睡眠法を使って実際に短眠生活を続けている。
普段は夜中の1時近くまで起きていて、朝は5時半に起きるという生活だ。
詳しくは『4時間半熟睡法のコツとポイントを紹介!無理なく時間を生み出す方法』を参照してほしい。
では僕はショートスリーパーになれたのだろうか?
・実際にショートスリーパーになれた?
結論から言うと、僕はショートスリーパーにはなれていないと考えている。
確かにこの半年間、ほぼ毎日睡眠時間は6時間以下である。
別に日中極端に眠くなることもないし、特段体調がおかしくなったということもない。
実際に6時間以下の睡眠で問題なく日常生活を送れているのだ。
ん?ならば僕は立派なショートスリーパーじゃないのか??
・僕がショートスリーパーになれていない理由
・夢をよく見る
冒頭のWikipediaの引用の中に、ショートスリーパーの特徴としてレム睡眠が極端に少ないという点があった。
そして夢を見るのは脳の記憶の整理を行っているレム睡眠のときだ。つまりショートスリーパーはほとんど夢をみないということだ。
しかし、僕は毎日の様に夢を見ている。
したがって僕の短い睡眠の中では十分に脳が休めていない可能性がある。
・結局気合で起きている
僕の場合、毎日5時半に目覚ましがなるが、このまま2度寝したい衝動にかられるときは一度や二度じゃない。
つまり自然に目が覚めているというわけではなく、己を奮い立たせて起きているのである。
これは自分自身の単なる気力の問題である。
実は体はもっと睡眠を欲しているのではないだろうか。
・夜は普通に眠い
実はこの4時間半睡眠法を続けてから、夜モーレツに眠くなることがよくある。
特に10時~11時頃が超危険ゾーンだ。
ブログ書いたり、勉強したりしていると気がつけばウトウトしていたりする。
寝落ちしないようとにかく必死である。
・結論、訓練して睡眠時間を減らしても体質は変わらない。が訓練する意味はある。
少なくとも僕の場合、残念ながら本当の意味でショートスリーパーにはなれなかった。
しかし、慣れによって日中の日常生活に影響のない範囲で睡眠時間を減らすことは出来ている。
朝晩眠いとは言え、慣れれば起きることはできる。
それによって毎日数時間の自由時間を手にはいるわけだ。
結果的には4時間半睡眠は続けてよかったと思うし、とりあえず体に異常をきたさない限りこれからも続けるつもりである。
ぜひ君も参考にしてみてほしい。
おしまい