イタリアンとかフレンチってボリュームを増やすだけで客を呼べるのでは?

フレンチ足りない

ちょっとこじゃれたイタリアンとかフレンチで昼ご飯を食べると毎回思うことがある。

大半のフレンチやイタリアンはボリュームが足りない。

良くあるランチコースはメイン、パン、スープ、サラダ、コーヒーで1500円とかだ。

これらのコース、一通り食べてもお腹がいっぱいになることはあまり無い。

女性はともかく、男性はだいたい同じ様な印象を持っているだろう。

そんな中でも、この前行ったランチはひどかったので聞いてほしい。

その店はフレンチっぽい作りでランチコースは前菜、スープ、メイン、ライス、デザート、コーヒーで2000円だった。

ちょっとお高目ではあるが、たまには昼からゆっくりコース料理を楽しむのもオツだ。

出来る男はこういう余裕がなくてはならない。

というわけで、僕は早速そのちょっと高めのランチコースを頼んだのだ。

1.前菜

まず前菜。僕は前菜というものにかなりの期待を込めている。

前菜盛り合わせとか字面だけでワクワクさん。

なぜなら前菜とだけ言われても何が出てくるか予想がつかない。

まさか、キャベツの千切りが出てくることはないだろう。それじゃどこぞの居酒屋チェーンのお通しだ。

きっとその店な独自性がたっぷりの、こだわり抜いた一品が出てくるはず。

前菜!期待せずにはいられない!!

最初の料理だからこそ前菜を手を抜く様な店はダメだ。

逆に凝ったオードブルをランチで出してくれる店は素晴らしい。

一体どんなものがでるのか、と期待したが出てきたのはただのサラダに生ハムをのせたものだった。

僕は嗚咽を漏らした。

2.スープ

泣きながら平らげて、次に出てきたのはスープだ。

ポタージュとかビシソワーズとかだとしたら嬉しい。

たまに何の変哲もないただのコンソメスープとか出してくる店がある。あれは頂けない。

スープを軽く見ている店はダメだ。それほど種類が無いからこそ、違いが現れる。

違いを!今度こそ僕に違いを見せてくれ!そうだ、ビシソワーズ!ビシソワーズが飲みたい!

コンソメスープだった。

だが待ってほしい。下の方にはクスクスが入っているでは無いか!

ただのコンソメではなかった。ちょっぴり捻りの効いたコンソメだった。

これなら十分に及第点をあげられる出来ではないか。

器がエスプレッソカップ並みに小さい事を除けば。

「チ、チイサァァァァアアアアイ!!」

思わず叫んでしまった。

3.メインディッシュ

なんかもうこの辺になってくるといやな予感しかしない・・・。

この店は失敗だったのか。

次に来るのはメインのお皿。つまりメインディッシュだ。

お肉と魚を選べるが、僕はお肉をチョイスしていた。鶏肉料理だ。

メインディッシュが良ければ巻き返しは可能だ。

頼む、頑張れ!・・・メインディッシュっ!

出てきたのは油淋鶏だった。

ホワイ!!ジャパニーズピーポー!!

一体全体どーなってんだ!?

なぜフレンチで油淋鶏が!?

いやー、じっくり両面をこんがり焼くつもりが手違いで油、淋、鶏!!になっちゃいました!!??

皿の真ん中には刻まれたレタスが敷いてある(つけあわせの野菜?)

レタスの下にはヒタヒタの甘酢タレ。

そしてそのレタスの上にはどう見ても油・淋・鶏!!

紛れもなく中華料理。

食べてみてもやはりその味は油淋鶏そのもの。

もしかしてコンフィのつもりなのか?

だが甘酢とかレタスの説明がつかない。

これは創作フレンチというジャンルなのかもしれない。

いや全く創作してねえよ!

その料理は中国3000年の歴史ある料理だよ!

4.ライス

ところでさっきから皿の端っこにお子様ランチのご飯みたいなのがあるが、コレは何だろう。

白ご飯っぽく見えるが、サイズ感はお子様ランチのソレでしかない。幼稚園児ならちょうどいいサイズかな?(笑)

そういえば、ライスが来ない。

あれ?ライスはまだカナー??

油淋鶏食べ終わっちゃうよ?

・・・ま、ま、ま、ままままさか。いや、ましゃか。

「お前、ラ、ライス・・・なのか?」

恐る恐る口に運んでみる。

すでに下の方は甘酢ダレでビタビタになっているが、紛れもなくそれはライスだった。

4口で食べ終わるライス。

なんだ!?僕は悪夢を見ているのか!?

この店は一体なんだ!?

どーゆーコンセプトだ!?

なんでいきなりメインでワンプレートになるんだ!?

そしてそのライスはなぜプッチンプリン位の量しかないんだ!?

5.デザート

茫然自失の僕の前に最後のデザートが運ばれてくる。

ダメだ。怖い。

デザートを見るのが怖い。

僕の心が壊れてしまう。

・・・だ、だが、見なくては。

このままでは何も変わらない。

そして僕は見た!!

目の前のお皿にはアイスクリーム、フルーツ、プリンなど、3つのデザートがところ狭しと並んでいた!

ここに来てまさかのボリューム!!

ええっ?実はこ、ここはそもそもデザート屋さんなのかい?デザートがメインなのかい!?デザートになってようやく本気出してきたと解釈していいのかい!?

き、奇跡が・・・っ!

や、や、や、やったあああ!!!

思わずその場でジャンプ!!

驚きと喜びを隠しきれない僕に店員さんがスプーンを運びながらすまなそうに「スミマセン!それ、別の席のオーダーでした!食べちゃダメ!お客様のはこっち!」

ミニサイズの一口アイスだった。

おお、なんと期待を裏切らない奴・・・。

おお、ブラボー・・・。

こうしてミニアイスと最後のコーヒー(これは普通)を飲んで僕の2000円の至福のランチは無事終わった。

エンディングと連絡事項

結局僕は帰りに松屋で牛丼を食べて帰った。

あの店は何だったのか。

フレンチ?イタリアン?中華?キッズスペース?

女性ならあのボリュームで満足するのだろうか。

今回は特にひどかったが、そうでなくとも全体的にこじゃれた店はボリュームが少ないのだ。

世の中のフレンチ、イタリアンのオーナーさん。

もう少し、もう少しでいいからボリュームを増やしては貰えませんか。

確かに大きな皿の真ん中にちんまりパスタがお座りしている姿はとても可愛らしいです。

だが、その1.5倍の量にすればカップルの男もきっと満足すると思うのです。

別にそんなの大した原価かからないじゃないですか。

むしろ大半の店がボリューム不足の中、ちょっとまともな量にする、それだけでお店の売りになるんじゃないでしょーか!

ね!気まぐれ起こしてサラダ作ってる暇があるなら、ちょっと検討してみてくださいよ、ホント!

おしまい

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