僕は常々思っていることがある。
それは居酒屋とかいうシステムの異常さについてである。
一度ここら辺ではっきりしておく必要がある。
今日は居酒屋について一言申したい。
- ・居酒屋の満足感の低さは異常
- ・なぜこの価格帯がまかり通っているのか
- ・そもそも金額と中身あっていないのが問題
- ・それでも客は来るのも問題
- ・居酒屋業界の悪しき慣習
- ・さらにダメ押しで居酒屋の嫌なところを挙げる
- まとめ
- おまけ
・居酒屋の満足感の低さは異常
僕ね、この前気の合う友人数名と飲みに行ったんですよ。
会社の飲み会以外ではあんまりコースとか頼まないから、まあとりあえず席だけ予約してあとは適当に注文する感じで。
店に入った途端結構ざわざわしてうるさいし、仕切りないし、椅子には背もたれもないから疲れるし。
なんかイマイチな店だなー。って印象でした。でもまあ予約したのは僕じゃないので気にしないことにしました。
で、とりあえずは色々と注文して友人と楽しく会話してたら、1時間半位で「お飲み物ラストオーダーになります」
ってハァ?
いやいや、まだ7時半ですよ?夜はこれからですよ?
何この店8時で閉店?その代わり朝は6時から営業しておりますってか?
それとも何?これから棚卸しでもすんのか??
「すみません、お席の方2時間制となっておりますので」
出たよ。
僕は聞いてなかったけど、予約した友達は最初に聞いていたらしい。
僕が予約していたらこんなこと言わせねえよ?
まあ、いいさ次の店適当に探そうぜ、って感じでとりあえず会計を済ませることにしたわけですよ。
合計20000円。
一人4000円か。
あー、まあ結構飲んだからねえ。
ってハァ?
いや僕サッパリ酔ってませんよ?
なんならお腹も若干空いてますよ?
だってアルコールも薄いし、料理も全然ボリュームなくね?
それで4000円って・・・。こ、この人でなし!!
もう来ねえよ!!!
そんなわけでさっぱり満足できないまま帰ってわけなんです。
別にこれはぼったくりにあったという話ではなく、普通のチェーン店での話だったんだけど。
・なぜこの価格帯がまかり通っているのか
それにしても一般的な居酒屋でちょっと飲んで食べて¥4000~¥5000ってよく考えたらおかしくないですか?
いやだって4000円だよ?高すぎでしょ?どんだけ高級店行っちゃったのよ
その辺の3つ星フレンチとか、懐石料理のランチ行けるでしょ。
女の子とデートでランチに行って
「あ、なんかこの店おしゃれそう」
「いい感じだね。ここにしちゃおっか」
って知らずに入って、メニュー見たら1名あたり4000円のコースのみって書いてあったら二人で即真顔になるでしょ。
もはや芸能人とか政治家御用達の店レベルでしょ。
1回の食事に¥4000~¥5000ってそういうレベルだと思う。
なのになぜ一般庶民のサラリーマンがほいほい抵抗なく行けちゃうのか。
『今度の会社の飲み会で会費、3000円ね』『おう、オッケー』
『明日の昼、フレンチの3000円ランチコース行こう』『何をいうだァーッ!』
同じ金額なのに全然違うのはなぜなのか。
お酒を飲むから。その一点だけで何故か許されてしまう。
これを異常と言わずしてなんて言おうか!
・そもそも金額と中身あっていないのが問題
さっきも言ったように高級フレンチとかならわかるんですよ。
ハタチくらいで単身ヨーロッパにわたって、パリ、ドイツ、イタリアの店で10年間修業した後、日本に帰国して代官山当たりに店オープン。そこで食べられる絶品フレンチランチコース!
あるいは18の時から地元小樽の寿司屋で経験を積んで、25歳の時に初めてツケ場に立つ。さらに精進を重ねた男が35歳になってついに独立し開店した銀座の寿司屋。そこのお任せ握り!
こんな感じでしょ?
そりゃあ何年も修行しているわけですから、その技術料をとるのは当然ですよ。医者と同じ。
それにこういうところは素材にだってこだわっているわけだから原価だってそれなりにかかっているし、細かい所で手間もかかっている。
それに比べてなんですか。チェーンの居酒屋って。
冷凍食品チン。サーバーから注ぐだけ。本社からくる冷蔵品をさらに盛り付けるだけ。
こんな感じですか?
フレンチのシェフや寿司職人にとても顔向けできませんよ。
「へえ、君10年も修行したんだ?ご苦労様です」
「おれ1週間。先輩に聞いただけなんだけど」
「下ごしらえ?何それ?本社の機械がやってるんじゃない?」
「値段?同じ¥4000でやらしてもらってますわ!!オッスオッス!!」
「あ、今週の金曜も予約一杯だから、ゴメンネ!マジ満員御礼だわ~~」
そりゃないよ。やめてくれよ。後生だよ。後生だ後生だこんにちは~!
・それでも客は来るのも問題
結局のところ、需要と供給のバランスだよね。
それが成り立っているから今日までチェーン店の居酒屋がこの値段で生き残れているわけだ。
それでもみんなが来てしまうから、忘年会と言えば居酒屋というのがもはや既定路線だから、この業界は変わらない。
単純に美味しい食事を提供するというだけの場よりも数人でワイワイ飲んで食べて会話ができる、提供&後片付けをやってくれる、こういう場の方が需要があるって事だ。
つまり、居酒屋は酒や食事の提供ではなく場所の提供がメインなのではなかろうか?
そう考えると居酒屋ってレストランよりもカフェとかと同列なのかもしれない。
問題は本当にそのことにそれだけの対価を払う魅力を感じてるのか?ってこと。
「いや、それに数千円出すなら自分で片付けるわ」「その程度の付加価値ならもっと安いだろ」と思う人もきっといる。僕もそう。
まあ、だからそれらを全て自分でやる宅飲みはグッと安くなるんだけどね。
でも、居酒屋が高いって思う人ってはたして少数派なのか?
まあ確かに酔っぱらってから片付けとかしたくないという気持ちはわかるけど、それでもいくら何でも高くない?
個人的にはこの半額ぐらいが妥当だと思うんですけどねー。まあ店側の言い分もあると思うけどさ。
これはですね、居酒屋業界に長年はびこっている慣習とアルコールそのものが起因してるんじゃないかと思ってるんだよね。
・居酒屋業界の悪しき慣習
現代では、会社や大学でのコミュニケーションはとりあえず飲み会、ということがすっかり慣習化されてしまっている。
そして飲み会=数千円ってのが完全に刷り込まれている。
オジサンたちはもちろん若い世代もそういうものだと思って払う。
そしてその世代が年を取ると、次の若い世代にもその価値観が引き継がれていく。負の連鎖だ。
いや、高いでしょ。ってその連鎖を断ち切る世代が出てこないものか。
まあだんだん居酒屋離れが進んできてるけどね。
そして最大の免罪符がアルコール。
気が大きくなってるから客側もちょっと位高くてもまいっか、とかなっちゃうし。
店も見せで相手が酔っぱらってるからってまともにレシートすら出さないところもある。
それによってお金の話をするとセコイ、まあいいじゃん楽しければって風潮もある。
あなたそれで毎月小遣い少ないって言ってるじゃん!
客自らが自分の首を絞めている状況だ。
そんな感じであまり居酒屋の価格について見直そう、と言う動きが起きない。
だから牛丼業界みたいな価格競争も起きづらい。
だれかここに風穴を開けてほしいなあ・・・。と常々思っているわけです。
嫌なら行くなよ、と言われればそれまでなんだけど。
・さらにダメ押しで居酒屋の嫌なところを挙げる
そもそも居酒屋ってふざけた慣習が多すぎる。
『お通し』『2時間制』『食事の量が少ない』『基本的に喫煙』
なんでやねん。
こんなのが未だにまかり通ってるのってこの業界位でしょ。
次はこのふざけた慣習をぶった切ってやる!!!
ふざけた慣習1『お通し』
いやね、サービスならわかりますよ。
一杯目のドリンクにはサービスでちょっとしたつまみが付くんですよ、って。
コメダ珈琲のモーニングみたいな。
それなら普通に理解できるしユーザーフレンドリーだ。
なんで勝手に出てくるのよ。しかも結構高い。
ひどい所だとただのキャベツ。
キャベツって。作画崩壊かよ。
これで300円。スーパーで二玉いけるよ。
席料の代わりです、ってカフェで席料取りますかって話だよ!
なら初めから入場料でも取っておけよ!!!
だまし討ちみたいに何も言わずそっと申し訳なさそうにレシートに載ってる。んも~許せない!!!
ふざけた慣習2『2時間制』
これホント嫌い。飲食するのに時間制限設けるってなによ。
ゆっくり会話もできませんよ。
これだって完全に店の都合でしょ。
客を回転させたいっていう。
それ言ったらお昼時の吉野家とかも5分制にすべき。
まあ酔っ払いは放っておくといつまでもダラダラいるからね。ある程度金使ったらあとはさっさと出ていってほしいのが本音。
だからいっそカラオケみたいに時間制料金を取ればいい。
入場料+1時間いくら。その代わり飲み食い放題、とか。
ふざけた慣習3『食事の量が少ない』
これも許せない。
所詮はつまみですからね、そんなにがっつり入らないよ。って話だろうけど。
カフェと違って居酒屋行くのって普通に夕食時でしょ。
そりゃお腹空いてるでしょ。
そしたらシーザーサラダとか軟骨の唐揚げとか言ってないでまずメインを食べたいんだよ!!!
ある程度お腹満たしてから、ゆっくりと飲みたい。
出も最初からメインなんて頼めない雰囲気。
だから仕方なく焼き鳥とかで序盤はちびちび攻める。
で、場が温まったところでチャーハンとか頼むわけですよ。
そしたら15分位待たされた挙句に来るんですよ。半チャーハンが。
いやいやいや、ハァ?ホウェア??ハウエヴェアー???
なにこれ?1000円でこれ???300円ならわかるよ?
しかも大抵4人で1~2人前しか頼まないから全然足りない。
大体1人当たり2口くらいで終了。オサレイタ飯もびっくりの少なさ!
いやもっと頼めよ、僕!!
ふざけた慣習4『基本的に喫煙』
これな。
禁煙居酒屋ってめったにない。
普通にカフェとかファミレスみたいに分煙すればいいだけなのに。
でも今後飲食店は基本的に禁煙になるかもしれないらしい。オリンピックに向けて?
まあこれも時代のながれか。
そもそも今まで分煙すらされていなかったのが異常。
普通に需要はあるはずだが。
でもこれもアルコールの力の前には段々どうでもよくなっていくのですよ。
酔っぱらってきたらたばこの匂いとかどうでもいい、と。
まとめ
なんか何が言いたいのかよくわからなくなってきたからまとめると
・居酒屋は値段と味のバランスが全くあっていない。それは食事や酒がメインではなく場を提供するのがメインだから
・結局居酒屋で酒を飲んでコミュニケーションを取る。という行為自体がすっかり浸透しているから需要がなくならず、ふざけた居酒屋が未だに生き残る
・アルコールの前に真面目な分析は無力。所詮そういうものと客側も許容してしまっている風潮がよくない
・もっとみんなシビアに評価しよう!そんで変な居酒屋は消えてくれ!!
っていうのが僕の主張なんですよ!!!
こういうのってブラック企業の社員とかダメ男から離れられない女とかもそうだよね、おかしい、嫌だと思いつつ受け入れている。
く、くやしい、ビクンビクン
それって被害者であると同時に加害者でもある。
そう、僕自身もまた加害者と言えるのだ・・・。すまぬ、すまぬ・・・。
僕たちに出来ることはそういうふざけた居酒屋に行かないことだよね。
おまけ
まあこれだけだとアレなんで、これらの不満が解消できるようなおススメの場所をいくつか紹介しよう!
その辺の安い居酒屋チェーンで不満がある人は、ちょっと別の場所にも目を向けてみるといいよ!
1.デパートやファッションビルのレストランフロア
これらの場所は基本的にお通し代もなければ、時間制限もなく、基本禁煙。一般の居酒屋より空いていることも多い。
安いチェーン店の居酒屋の様にうるさくもないし、トイレも空いている。ラストオーダーがやや早い以外は死角はない。
2.ファミレス
同様に時間制限やお通し代が無く、席も広め。分煙もしっかりしている。
それにガッツリ食べれるのもポイント。
華屋与兵衛とかとんでんなんかだと和食も楽しめるし、バーミヤンなら中華もOK
ただ、まったり飲むならばサイゼリヤが本命か。グラスワイン一杯100円は伊達じゃない。
3.お好み焼き屋、もんじゃ焼き屋
自分たち焼くスタイルの方が好きなペースで食べられるのでおススメ。ワイワイ楽しむにはぴったり。
もちろん時間制限もほとんどの場合はない。
ただ、下町風な雰囲気を出しつつ全体的に高い場合が多い。
基本的にボリュームは十分なのでお腹は一杯になるはず。
4.ちょっと高めの居酒屋
というか安めのチェーン店ではなく少し高めのところに行けば、不満はかなり解消される。
まず時間制限はないし、食事や酒の味も満足できる場合が多い。
確かに単品の価格帯は1.5倍~2倍くらいになるかもしれないが、満足度はこちらの方が上だと思う。
一度予算を多めにしてワンランク上の居酒屋に行ってみよう!接客から食事、内装、客層も全然違うよ!!
個人的なおススメは一瑳。
おしまい!