何かと話題になるブログの記事のタイトルについて。
ネットを見てるとタイトルの重要性を訴えている話はよく目に付く。
タイトルを変えるだけでググッとPVが増えたとか、検索の順位が一気にあがったとか、アフィの売上が増えたとか、肩こりが治ったとか、彼女が出来たとか、宝くじが当たったとか、エトセトラエトセトラ、、、。
しかし、改めて自分の記事のタイトルを見ると、明らかに適当と言わざるを得ない。
そもそも検索を意識していないんじゃないかとしか思えない。
ようやくこのブログも2ヶ月を経過したことだし、ブログ改造計画第1弾として、今回は自分の記事のタイトルを見直してみることにしたぜ!
ブログ記事のタイトルにおけるお約束
ブログのタイトルの付け方に関する定石、いわばお約束のようなものがある。大人気のブログは大抵こういったテクニックをさりげなく取り入れているものだ。
いくつか紹介しよう。
1)タイトルは32文字前後にすべし
これはgoogleの検索結果に表示される文字数が32文字まで、という仕様から来ている理由らしい。つまりそれ以上長いタイトルは表示されないし、短いともったいないよ、という話。
2)かならずタイトルにキーワードを含めるべし
そのキーワードをもとに検索結果に表示されるわけだからもちろん大事。3つくらいがベストらしい。多すぎてもダメなんだとか。
3)思わずクリックしたくなるタイトルにすべし
「寝ていたら妙な息遣いが聞こえて目が覚めた。なんだろうと思って目を開けたらそこには・・・っ!」こういう感じだろうか。
4)数字を入れることで具体的なイメージを抱かせるべし
「ふとのどが渇いて僕は34.1cm先のコップ(2年と4ヶ月前に家から1200mほど離れた創業4年6ヶ月のスーパーの2階の左から4つ目のレジで伊藤ミヨコさん(54)(離婚調停中)から当時¥380で購入)に手を伸ばし、H2Oを110mlほど約3.5秒で飲み干した」実に具体的である。
5)感嘆符をいれることで感情に訴えるべし
「マジか!?うまい棒の!?チーズ味は!?僕の!!!大!好!物!!!!!らしいよ!??ウバッシャアアアアアア!!!(怒)(泣)(笑)(爆)(魂)(熱血)(幸運)(必中)(ひらめき)」
6)専門家が教える、的なタイトルにすべし
「ヨガの達人が教える!イマドキ女子がハマる驚きのヨガ講座とは?きっとあなたも明日から伸びる!消える!浮く!炎を吐く!!」
7)読む人が思わず得をすると思わせるタイトルにすべし
「クリックするだけで10万円!必ず払います!!命をかけて!!!さっきアコムで借りてきました!!!証拠写真もアップします!!!なんなら実家の住所言います!!!!!あとマイナンバーも!!!!!」
8)読む人が自分に関係あると思わせるタイトルにすべし
「10代~90代の男もしくは女、日本国籍または外国籍の肺呼吸の霊長類が読むべき役に立つオススメ実用書をご紹介!」
なるほど、たしかにどれもコレも思わずクリックしてしまいそうだ。
確かにこのお約束を意識すれば僕のブログの検索率が上がることも間違いなさそうだ!
自分のブログの記事を見直してみる
なんとなく良いタイトルと言うものが理解できてきたので、早速自分の記事も見直してみるとしよう!
とりあえず過去記事からランダムに4つチョイスしてみる。
その1 ヴィジュアル系まとめ記事
元タイトル:【V系】男でも聴いてみよう!初心者にもオススメのヴィジュアル系アーティスト30選!【バンギャ】
「男でも聴いてみよう!」って完全に蛇足だよね。まずはコレをカットしよう。
大体、聴いてみよう!ってただの掛け声であって検索用語ではないだろう。
もしこの検索用語でググっている人がいたら、常に脳内の声がキーボードにだだ漏れだ。
定食屋を調べるときも「お腹が空いた おいしい定食が食べたい どこに行こうかなあ」でググる。
洋服を買うときも「ユニクロ 何が良いかなあ シャツ安いんだよね あ、ついでにポカリ買おう」でググる。
ちょっと危ない人だ。
まともな人は検索しない掛け声なので削除。
さて、次は特に意識したいキーワードだ。3つ選ぶとしたら「オススメ ヴィジュアル系 初心者」辺りだろうか。
【V系】【バンギャ】って何のためにあるのかよくわからないよね 。僕もなんで付けたのか覚えてないや。
ここでチョット気になることが。
ヴィジュアル系。ビジュアル系、Visual系、V系
一体どれが一番検索されているのだろう。
というわけで実際に調べてみた。
使ったのは以下のサイト。大体の検索ボリュームをチェック出来るサイトだ。
・「ヴィジュアル系」の月間推定検索数 Yahoo! JAPAN 13,311 Google 10,890
・「ビジュアル系」の月間推定検索数 Yahoo! JAPAN 10,890 Google 8,910
・「V系」の月間推定検索数 Yahoo! JAPAN 26,640 Google 24,421
・「Visual系」の月間推定検索数 データが見つかりませんでした
最後のデータが見つかりませんでした、はちょっと怪しい気がするけど、実はV系が最も検索ボリュームとしては多いのだ。
さらに意外だったのは
・「v系 オススメ」の月間推定検索数 データが見つかりませんでした
・「v系 おすすめ」の月間推定検索数 Yahoo! JAPAN 767 Google 708
僕がもともと使っていたオススメだと全然ヒットしないのだ。
つまり、ひらがな・カタカナだけでヒット数に大きな差が生まれる。
コレはびっくりだ。
他の関連用語を見てみよう。
V系に続く用語としては候補に上がるのは「メイク」「ライブ」「服」「髪型」「バンド」「ランキング」等。
メイクとか服は完全にバンギャ用のキーワードだろう。
該当の記事はオススメのビジュアル系のバンドを紹介しているのでこの辺はニーズが合わない。
せっかく見に来てくれてもニーズが合わない記事では意味がない。がっかりさせてしまうだけだ。それは避けたい。
なぜなら見に来てくれたお客様に喜んで頂くことこそが至上の喜びであり、それがこのブログ、いや私の存在意義と言えるからで御座います。(作り笑顔)
そうなると僕の記事に使えそうなのは「バンド」「ランキング」だ。
もともと順不同で30選ということで並べていたのだが、ランキング形式に変更しタイトルを以下の様にしてみる。
「V系バンドおすすめランキングベスト30!」
うーん、ちょっと味気ない。検索キーワードとしては良くなっているが、全部で20文字くらいしか無いし個性に欠ける。
思わずクリックしたくなる、という感じではない。
そこで+10文字分、インパクトが出そうな文言を追加してみよう。
「V系好きの僕がおすすめする!V系バンドランキング ベスト30!」
ちゃんと前半に「V系好きの僕が」と入っている上に「!」が2回も登場だ!
文字数も31文字。完璧である。
その2 萌えアニメ紹介記事
元タイトル:【ばくおん】萌えるアウトドア!【ヤマノススメ】
例えば『萌えるアウトドア』という記事。
そもそも萌えるアウトドアという文字で検索需要があるのだろうか。
→「萌える アウトドア」の月間推定検索数 データが見つかりませんでした
案の定、データなしだ。
むしろ「アウトドア 燃える」とかの方がありそうだし、他にも色々なキーワードが続きそうだ。
今度は有り得そうなキーワードを想像してみよう。
例)「アウトドア 燃える 僕のテント」
→切ない。
例)「アウトドア 燃やす 情熱」
→こういうパターンもありえるかも。
例)「アウトドア 燃えろ ジャスティス学園」
→懐かしひ。僕の青春。
例)「アウトドア 燃やし ピーマン 豚肉」
→とても熱そうなもやし。
例)「アウトドア 燃えろ 燃えちまえ 火火火」
→どこかの炎使いが検索してそう。
例)「アウトドア 燃やす あいつ 泥酔 させて こっそり バレない 大丈夫 きっと 自分を信じて 今度こそ 覚悟しろ あの野郎 絶対 許さない」
→こういった多重キーワードもありえるかもしれない。が、こういう場合は燃料とか証拠隠滅の手段を探している人なのだろう。
手違いで僕の記事にたどり着いても残念ながらお役に立てそうにない。
アウトドアのあとに来るキーワードは「料理」とか「ファッション」とか「イベント」とかだ。
萌えなんて単語が入る余地がない。候補にすら出てこない。
だがgoogle検索で「アウトドア アニ」まで入れると「アニメ」が候補に出てくる。
これは「aramakijake.jp」には出てこなかった。だがgoogleの検索候補に上がるということは少なくとも全く検索されないということはないようだ。
また以下サイトでは関連のキーワードを拾うことが出来る。
http://www.related-keywords.com/
これによると「アウトドア」の関連で「漫画」というキーワード候補にあった。
萌えは無理だが漫画やアニメというキーワードならば可能性はある。
そうなると、萌えというキーワードは諦めてこちらで攻めたほうが良さそうだ。
だとすると記事もそれに合わせて少し書き換える必要が出てくる。
記事中でほとんど触れていないヤマノススメやばくおんに関するレビュー的な記事をもっと増やし、今アウトドア系の漫画&アニメが熱いよ!紹介するね!ついでに僕が考えたオリジナルアニメの話も聞いておくれ!という展開にするべきか。
ついでに今見ている途中の「南鎌倉高校女子自転車部」のレビューもいっしょにしちゃおう。
その上でタイトルは「アウトドア系アニメ&漫画が熱い!おすすめアウトドア萌え作品を紹介!」なんてどうだろう。
トータルで33文字だが最後の文字は!なので仮に省略されても問題はない。
うむ、これも完璧だ。
その3 ナッパ記事
元タイトル:朝起きたら『美少女になっている』のと『ナッパになっている』のはどっちがおトクなのか
これは他のタイトルをつけようがない。
「ナッパ 美少女」で検索する人類がこの日本にいるのだろうか。
もしかして『美少女エリート戦士 ナッパちゃん』とかいるんだろうか。
決め台詞は「月に変わってクンッ!」
なんか『一撃殺虫!!ホイホイさん』とか『となりの801ちゃん』みたいな匂いがするタイトルだ。
ナッパちゃん、なんてむしろ可愛いではないか。
「な、何言ってやがる!べ、ベジータ!!オレ様をからかうんじゃねえ!バカ//」
こんな感じの同人誌ありそう・・・。
それはともかく、検索ボリュームとしてはもちろん調べるまでもなく限りなく少ないだろう。
そうなるともはや検索はあきらめてインパクト勝負で攻めるしか無い。
であれば、結局今のままで良いんじゃないだろうか。
ただ、最後のおトクだけはちょっとチェックしたほうがいいのではないか。
「おとく」の月間推定検索数 Yahoo! JAPAN 1,761 Google 1,440
「お得」の月間推定検索数 Yahoo! JAPAN 7,261 Google 5,940
「おトク」の月間推定検索数 Yahoo! JAPAN 352 Google 288
やはり、結構な差が出ている。
例によって僕がチョイスした「おトク」はもっとも検索ボリュームが少ない。
漢字で「お得」とするのがベストのようだ。
というわけで最後の「おトク」を「お得」に変更するだけとしよう。
「ナッパ お得」で夕食の買い出し前の検索をしている主婦層も取り込めそうだ。
その4 会社の飲み会記事
元タイトル:会社の飲み会はなぜつまらないのか
これは割とマジメに書いた記事。
シンプルでわかりやすいタイトルだと思うが、16文字しか無い。
キーワードとしては「会社 飲み会 つまらない」で十分なので、残りの16文字で+αのインパクトを与える言葉を追加したい。
「天よ地よ!教えてくれ!会社の飲み会はなぜつまらないのか!!」
確かにインパクトはあるけれども!
「【文春砲】衝撃の事実!なんと会社の飲み会はつまらないことが判明!!その理由を関係者が暴露!?」
ゴミスレ臭がぷんぷんする。
「いやほんとリアルにマジで死にたいレベル。会社の飲み会はなぜここまでつまらないのか。このつまらなさは異常だろ。今週末まで僕は生きているのだろうか。(切実)」
インパクトはあるけど、すでにタイトルで完結してねえか?コレ。
うーん、難しい!ちょっと締切のばして下さい(ペコリ)
まとめ
調べてみれば非常に奥が深いタイトル問題。
ひらがなかカタカナかでヒット数だってまるで違ってくる。
これは無視できないレベルの影響度だ。
なるほど、こりゃ確かにタイトルに関するブログ記事が山のようにあるのもうなづける。
どんな用語が検索されているか?また、関連キーワードは何があるのか?
単純ニタイトルを変えるだけじゃなく、それに合わせて記事の構成を変えることだって必要になってくる。
それに必ずしも検索数が多いキーワードにすればいいという話でもないだろう。
場合によっては逆に検索数が少ないキーワード、つまりニッチなジャンルを狙うというやり方もある。
非常に難しい。一朝一夕にはとてもクリアできそうにない。
アハ体験のように少しずつじっくりと変えていくことになりそうだ。
というわけでこのブログでも合間を見てコツコツと日々タイトルを修正していく予定です!
暖かく見守ってね!
おしま~い