突然ですが、君は茂木清香という漫画家を聞いたことがあるでしょうか。
彼女の作品はあまりにも強烈な個性を放つものばかり。
その独特の魅力は激しく人を選ぶもので、場合によっては気分が悪くなることもありえる。
しかし、ハマる人はおそらくとことんハマる。
今回はそんな茂木清香の魅力をご紹介しちゃいます。
『最近毒がない作品ばかり』と嘆いている君にこそ、是非見て頂きたいと思います。
茂木清香とは
1987年1月31日生まれ。
2017年8月時点ではWikipediaにもページが無く、公式HPも見当たらないため、作者に関する詳細は不明。
名前、絵柄からして女性であることは間違いなさそう。
漫画家としてのデビューは2011年とわりと遅咲きと言えます。
現在、コミックとして発売されているのは4作品。
作品名 | 巻数 |
---|---|
pupa | 全5巻(新装版全3巻) |
スイッチウィッチ | 全6巻 |
青の母 | 全4巻 |
眠れる森のカロン | 全3巻 |
いずれも短編で3~6巻程度で程よくまとまっている。
さくっと読めるので、普段あまり漫画を読まない人にもオススメです。
茂木清香作品の特徴
少女漫画テイストの可愛らしいタッチが特徴で少年少女がメインになっている作品が多い。
まあ、もちろんソレだけじゃないんですけどね。
ほのぼのからスプラッタへの急転直下なストーリー
最大の特徴はジェットコースターの様な急展開のストーリー。
序盤のインパクトの強さに関しては、数ある漫画の中でも抜きん出ていると言えるでしょう。
はっきり言うと、とにかく人が大量に死にます。
また、その死に様も非常にショッキングです。
擬音もかなり凝っていて、耐性のない人が絵柄に惹かれて読むとエライことになります。
独特の不思議な世界感
殆どの作品で序盤からいきなり謎だらけの世界観が展開されます。
「え?これどういう状況?」
「なんでこうなるの?」
「○○って用語はどういう意味?」
置いてきぼりになること間違い無しです。
もちろん、読み進めていくうちに徐々に謎は溶けていくので、投げっぱなしで終わることはありません。
また、巻数が少ないこともあり必要以上に引っ張らないので読んでいてストレスは感じ無いでしょう。
茂木清香作品ざっくりレビュー
それでは各作品についてネタバレなしの簡単レビューをしちゃいます!
1.pupa
デビュー作にして代表作。
いい意味でも悪い意味でも最も荒削り。
グロ&兄弟愛&バケモノ&美少女カニバリズムというもはや説明のしようがない作品。
ポイントは何と言っても全編に渡って描かれる可愛い妹キャラのほっこりするお食事シーン。
2.スイッチウィッチ
思春期の女の子らしい生々しいネタが多く、その筋の人は歓喜。
絵柄はかなり少女漫画テイストが強く、pupa同様不良キャラにさっぱり迫力がない。
色んな意味で直接的なグロが多い。
可愛らしいウサギさんがマスコット。
3.青の母
珍しく大人の男女がメインのお話。
それだけにエロもグロも大人っぽい。
色々と言葉遊びが散りばめられているのが特徴。
2,3回読み込まないと全容が理解できないかも。
4.眠れる森のカロン
全作品の中でも特にメルヘンポップな印象が強く、世界観も特徴的。
直接的なグロ描写はあまりなく、演出で語るタイプの作品。
全作品の中でも特に短く、読み切りみたいな感覚。
スタート時の謎だらけ感は一番強いがネタばらしも最速。
まとめ
というわけで、メルヘンエログロホラーという新しいジャンルを生み出した奇才、茂木清香をご紹介しました。
ハマる人はとことんハマる独特の世界観。
どれもこれも違った特色があるので、君も気になった作品から読んでみてはどうでしょうか。
ちなみに僕が全作品みて思った率直な感想を一言で言うと『どいつもこいつも痛み耐性ありすぎ。僕ならあっさり精神崩壊してる』ってカンジでした。
おしまい