僕は他人との衝突が苦手なのです。
なるべくなら波風は立てたくないと考えてしまいます。
そんなわけでずっと人との言い争いやケンカを避けてきました。
数少ない友人とだってケンカなんてしたことありません。
でも、最近になって思うんです。
本当の信頼関係って衝突することで良くなっていくものじゃないかな、と。
ソレを避けてきた僕には、心から信頼し合える他人というものができなかったんじゃないかな、と。
実際にそうやって30余年生きていくとどうなるのか?リアルな現状を伝えます。
というわけで聴いてください。ーコンフリクトー。ジャカジャーン(ギターソロ)
・コンフリクト(衝突)とは
この場合、コンフリクトとは人間関係における衝突、つまり意見のぶつかり合いや口論、人との感情の衝突を指す。
イメージ的には会社で意見が対立したり、討論が白熱してヒートアップする、というのがわかりやすいと思うけど、単に友人同士でのケンカや揉め事も含まれるんだよね。
本来、人と人は考え方や価値観がそれぞれ違うわけだから、一緒にいれば衝突することは当然であり避けられないことだと思う。
なので、それを避けようとするのはむしろ不自然と言える。
というよりも、そうやって本心をさらけ出してぶつかりあうことでより深い人間関係が築けるんだろうね、本来。
・衝突を避けた結果、どうなった?
では、あえて人との衝突を避けて生きてきた僕の人間関係は果たしてどうなったのでしょう。
・心から信頼できる他人がいない
まずはコレ。
そもそも僕は友達が少ないです。が、こんな僕と友達だと思ってくれる人はいる(と思ってるんだけど・・・)
しかし、その友人たちに本心でぶつかったことはありません。
まずケンカをしたことがないし、伝えてないことや隠していることだってある。
つまり全てをさらけ出したことがないんだよね。
その結果、友人といっても表面的な付き合いしか出来ていない気がする。
もちろん、誰だって他人に全てをさらけ出すということは抵抗があると思うよ。
でも、全てをさらけ出して心から信頼できる『親友』というものに憧れを抱くんだよ。
ま、ソレができなかったのは誰でもない、自分のせいなわけですけど。
・自分の意見を押し込めるクセがついてしまった
人との衝突を避ける手っ取り早い方法は、自分が引くこと。
こっちが引けば、そこで終わるからね。
しかし、それを繰り返しているとやがてそれがクセになってしまう。
つまり、本気で人とぶつかることができなくなる。
・人と衝突しそうになると心臓がバクバクする
では、もし衝突しそうな状況になったらどうなるか。
もし会話の中で相手がヒートアップしてきたらもう心臓はバクバク。脇汗ダラダラ。
人と衝突することに関しての免疫がすっかりなくなってしまったわけです。
結果、今ではその状況をひどく恐れるようになってしまった。
・家族を得て、ようやく少しずつぶつかりあうことができようになった
とまあ、こんな感じで対人関係を築く上で大きなマイナス要素を生み出してしまった。
でも、僕も結婚して今では元他人と一緒に過ごしている。
たまにしか合わない友人とならともかく、結婚して家族ができれば毎日一緒にるわけだから衝突は絶対に避けられない。
結局逃げいてもいずれは、本気で人と向き合わなければならないときがくるんだよね。
そういう時すごく苦労したし、実際に少しずつ本気でぶつかり合う機会ができて「あーもっと早くからちゃんと人と向き合うべきだった」と後悔してる。
・なぜ僕は人と本気でぶつかりあえなかったのか
そもそも、なぜ僕は人と衝突することに対し恐れていたのか?
その根本原因を探ってみた。
・単純に争いが苦手
コレ、僕と同じように人との衝突が苦手な人ならわかると思うんですけど。
そういうタイプの人ってそもそも他人との争いというものを極端に恐れている節がある。
これって子供の頃のトラウマ?
僕の場合、子供の頃から気がつけばいつも周りに気を使っていたような気がする。
アレですかね?いわゆるアダルトチルドレンってやつですかね??
・本気でケンカしたらその人との関係は終わりだと思っている
たとえ10年来の友人であったとしても、本気でケンカしたらもうその関係は終わりだと思ってしまう。
つまり、人とのつながりをすぐ諦めてしまう。
これって言いかえればものすごく薄情なのかもしれない。
いつでも人とどこか距離を置いているから、関係を断つことにそれほど抵抗がない。
これも多分同じような考えを持っている人、いると思う。
・まとめ
この記事を見ている人の中にはもしかしたら僕と同じような悩みを持っている人がいるかもしれない。
そうなってしまった原因はきっと人それぞれで、他人との衝突でトラウマになるような思いをしたとか、人間関係に疲れてしまったとか、様々だと思う。
でも、人と思いっきりぶつかり合えないというのは、親しい友人関係だけでなく、仕事の面でも大きなマイナス要素になるんだよね。
今は学校でもディベート(討論)を授業の一環として組み込んだり、企業によってはコンフリクトマネジメントと呼ばれる手法で積極的に意見衝突を歓迎する動きもある。
たしかに、お互い本気でぶつかり合うからこそ議論はより濃密なものになるし、その結果生まれたアイデアや結論には価値があるわけじゃない?
ソレを避けていては本当に価値があるものは何も生まれないんじゃないかな。
議論にしても信頼関係にしても、だ。
僕はそれに気づくのに、30余年という時間を無駄にしてしまった。
君がもし、同じように悩んでおり、僕が感じたデメリットを見て「まじか・・」と思ったなら、是非明日から勇気を出して人との衝突から逃げることを止めてみよう。
僕らにとってはとても大それたことなんだけど、本来、衝突は起こり得るものであり、ソレを超えて人間関係を築いていくはずのものなんだ。
実際、思いっきり衝突してもそれでその関係は終わり、ということには決してならずかえって信頼が深まるのでやらない手はないよね。
以上、しくじり先生でした。(違)
おしまい