性格には大きく分けて内向的、外交的の2つがある。
細かいベクトルで言うと他にも色々あるんだけど、表現が外に向かうか内に向かうかで分けるとこの2つになるんだ。
この記事を見ている君も自分は内向的な性格なんじゃないかって思ったことがあるんじゃないかな。
もしかしたらその性格がイヤだったり、外交的な人が羨ましいと思ってしまうかもしれない。
実は僕も自分は超内向的な性格だろうなって思っている。
でもね(自分で言うのも何だけど)実は内向的な性格っていうのは決して悪いことじゃない。
信じられないかもしれないけど、むしろ非常に大きな強みと言える。
大事なのはその性格を活かせる場所を見つけられるかどうかだ。
今回はそんな内向的な性格の強みをフルに活かせる場所ってやつをお伝えするよ!
今後の仕事にだって活かせるはずだ!是非見ていってほしい。
・内向的な性格ってどういう意味?その特徴とは
そもそも内向的な性格ってどういうものか、その定義をしっかりと考えたことがある?
僕もずっとなんとなく内向的って「大人しい」「自己主張をしない」「シャイ」「無口」「言いたいことが言えない」みたいな
どちらか言うと悪いイメージばかり持っていた。
正直、確かに自分に対してこういったイメージはあったから、それはそれで間違ってないんだけど、実は「内向的」っていう意味の本質とは違うんだよね。
じゃあ、まずは内向的ってどういうものかをおさらいしてみよう。
・『内向的』とは?
goo辞書より
ない‐こう〔‐カウ〕【内向】 の意味
出典:デジタル大辞泉
[名](スル)心のはたらきが自分の内部に向かうこと。「内向しがちな性格」「内向的な人」⇔外向。
つまり、感情や思ったことが外ではなく自分の内側へと向かうってことらしい。
まあ、でも確かに「大人しい」とか「自己主張」をしないって特徴とも結果的には一致するので一見イコールに思えるね。
・『内向的』な人の本当の特徴
そんなわけで一般的なイメージの通り、大人しいとか無口ってのが内向的な性格の人?って単純に考えるのは気が早い。
それはあくまでも表面的なイメージでしかない。
実は内向的な人ってもっと違う特徴をもってたりするんだ。
僕の実体験をもとにそんな特徴を上げてみよう。
1.実は特定の人と少人数の場合、めっちゃ喋る
不特定多数の人の中ではあまりしゃべらないんだけど、特定の仲の良い人と1対1とかの場合はむしろ饒舌。
そもそも内向的な人っていうのは考えたことを一度自分の中に落とし込んで、考えてから話すことが多い。
ただ、その考えた結果を外に出すことに躊躇しちゃったりする。
仲良くない人が相手だと特にね。
だから、実は無口でも自分の意見っていうのはしっかり持っているんだよね。
だから気兼ねなく話せる特定の人となら、むしろよく話す。
よく『お酒が入ると急に饒舌になる人』っているけど、これはアルコールによって普段の抑制が外れただけ。
まさに内向的なタイプだよね。
2.自分なりの法則性や論理展開を考えるのが好き
内向的な人は自分の中で色々と考えることが多く、その結果自分なりの法則性を見出すことがよくある。
(正しいかどうかはともかく)
そういう風に、考えを整理して体系化することが好きなんだよね。
で、それを発信したいという思いも持っている。
で、時々理屈っぽいとか言われたりする。
3.常に頭のなかで色々なシミュレーションが回り続けている
だれかと会話する場合でさえも、その前に事前にシミュレーションしてから話す事が多い。
なにかやる場合しっかり計画を立てて進めるのが好きで、それは知らない人との会話でも同じこと。
でも外的要因が多い会話においては、中々事前のシミュレーションの通りにはならないんだよね、残念ながら。
4.TVの討論番組とか見るのが割りと好き
たまたまTVを見ていて、TVタックルとかで政治家とゲストが討論しているシーンを見るとついつい見入っちゃう。
で「いやそれは違うでしょ」とか「その言葉って○○って意図でしょ、わかってないな」とか「別にそれはいいと思うんだけど」とか独り言を言っちゃう。
客観的に見てると、意見の矛盾とか論点がずれてたりするとよく分かるから、ついツッコミ入れちゃうよね。
5.自分の意見に関して色々な角度から考えようとする
自分の考えに対して、本当にそれでいいのかな?
おかしい点がないかな?とか色々な角度から考えてしまう傾向があったりする。
まあ、だからこそ考えすぎてつい無口になったりするんだけどね。
特に人に対して反論する場合や指摘する場合は、かなり慎重に考えてから発言する。
6.会話についていけなくなる時がある
これはあくまでも僕の場合なんだけど、自分の中でしっかりと考えて落とし込んでからじゃないと、話を先に進められない。
グループディスカッションとかしてると、その間にどんどん話が先に進んでて思考が置いていかれる事がよくある。
とにかく自分の中で考えがしっかりまとまらないと、何を言われても頭に入らないんだよね。
これはもしかしたら単に僕の頭の回転が遅いだけなのかも・・・。
・内向的な性格のメリット、強みを活かせる場所
心の働きが内側に向かうという性質と、上にあげたような特徴から内向的な性格の様々な長所が見えてくる。
では、内向的な性格にしか無いメリットを上げてみよう。
・ミスが少なく慎重に物事を進めることが出来る
外交的な人は心の働きが外に向かう。つまり考えたこと、思ったことがすぐ言動に現れる。
逆に内向的な人は、心の働きが内側に向かう。そして考えをまとめた上で言動に現れる。
つまり外交的な人に比べて1テンポ手順が多いってことだ。
これって言ってみれば、発信する前に一度見直ししてから発信出来るってことだよね。
IT系の話で例えると医療システムとか金融システムってミスが許されないから、必ず2重3重にチェックする仕組みがある。
これと一緒で、無意識のうちにセルフチェックしてから発言するというのは、ミスを大幅に減らしてくれる為に大切なことだ。
もちろん、外交的な人の瞬発力、行動力が高いという特徴が大きなメリットになる場合もあるんだけどね。
要は状況次第、適材適所で大きな強みになるってこと。
・リーダーとして高い素質がある
内向的な人って往々にして観察力が高い。
つまり周りをよく見ている。
これがリーダーとして大きな強みになる。
リーダーっていうのは強いカリスマで周りを引っ張っていくだけじゃなくて、周りの能力を引き出すことも大事。
内向的な性格の人は高い観察力で『目立つ人』『目立たない人』両方を適正に評価して強みや弱みをしっかり見極めることができる。
だから目立たない大人しい人をリーダーにしてみると、それまでバラバラだったチームが一転して大きな結果を残すことがある。
どうしても発言力のある人ばかりがリーダーになっているケースが多いんだけどね。
・外交的な人と信頼関係が築ければ最強
前述の通り、内向的な人は信頼関係がある人に対しては自分の意見を伝えることが出来る。
もし高い行動力、決断力、カリスマ性を持った外交的な人と信頼関係が築ければ、その組み合わせは最強だよね。
お互いがお互いの弱点を補えるよきパートナーになれる。
人との信頼関係を築くという点については『他人との信頼関係を築くためには衝突は避けられない』も参考にしてみてほしい。
グループで仕事をする場合は、基本的に技術面でそれぞれ独自の強みをもったメンバーで構成されているとチームとして高い能力を発揮する。
(あまり重要視されてないけれど)同じように性格面でも強みと弱みを見極めると大きな成果につながる。
だから潜在的には内向的な人が求められる場というのは実は非常に多いんだ。
・内向的な人に向いている職業、仕事
では職業の面で向いているのはどういった仕事だろう。
内向的な性格の強みを活かせる仕事を上げてみよう。
あ、ちなみに向いているってのは人とかかわらない仕事ってことじゃないからそこは勘違いしないようにね。
・前提としてその仕事に誇りを持てること
まず、前提として仕事に対し情熱や誇りを持てることが一番大事。
それがあって初めて内向的な性格の強みを仕事に対して最大限に発揮することが出来る。
いくら高い観察眼や慎重性があっても仕事に対してやる気がなければ、結局自分の中で考えるだけで表にでることなく終わっちゃうからね。
これは外交的な人に比べてずっと顕著だ。
だからその仕事が好きって思えるかどうかをしっかり考えてみてほしい。
自分自身の目標や周りの人間関係も影響するから、場合によっては今の環境を見つめ直すことも重要だよ。
・研究者的な何か
やっぱりわかりやすいのは研究職。
1つの物事に深く考える性格に医療や科学の研究職はうってつけだ。
もちろん、製品メーカーの研究部署もピッタリだろうね。
・職人的な何か
例えば、桐たんす職人とか包丁を作り続けて60年とかいう人は多分内向的な性格の人が多いと思う。
決して妥協すること無く一つ一つの作品を丁寧に作り上げていく職人。
まさに内向的な人にぴったりの職業というイメージ。
・プログラマー、SE、WEBデザイナー
今の時代にIT関係のスキルは必須と言える。
それをひたすら磨いてく必要があるIT業界っていうのは内向的な性格に向いている業界だと思う。
今はPCさえあれば大抵のことは自分ひとりで出来てしまう時代だ。
十分なスキルさえ身につけば、いくらでも仕事はあるし生涯食いっぱぐれも無いからね。
・ホテル、旅館関係
個人的に内向的な性格に一番向いているんじゃないかな、と感じるのがホテル、旅館の関係者。
僕も旅行が好きでよく行くんだけど、細かいゴミとか気遣いなんかで気になることがよくある。
コレって内向的な人なら多分すぐに気がつくと思うんだよね。
悪い点に気づくことが出来る。この観察力については内向的な性格の右に出る人はいない。
一流のホテルマンはマニュアルなんて持たないらしい。
考えてみれば納得だよね。なにせ自分で考えることができるわけだから。
・(おまけ)ブロガー
まあ、ブロガーも職業といえば職業かもしれない。プロブロガーとかいるし。
普段から色々なことを考えている内向的な性格だからこそ、ブログって媒体は向いていると思う。
人に面と向かって言えないことも、ブログなら書けるし、内向的な人は話すよりも文章にまとめるほうが得意だしね。
それを文字に乗せて発信すれば自分の考えの整理にもなるし、メリットは大きい。
・まとめ
というわけで内向的な性格の本質とメリットについて上げてみた。
もう一度最後に整理してみよう。
内向的な性格は決して悪いことじゃない。
慎重で物事を客観的に見ることが出来るという非常に大きな強みを持っている。
一見大人しく自分が無いように見えて、自分の意見をしっかり持っている。
内向的な人は実は潜在的な需要が多く、活躍できる場所は多い。
仕事に対して誇りを持てる環境にいればその能力をフルに発揮できる。
自分の性格について悩んでいる人に少しでも参考になったら幸いだ。
おしまい