扇風機のACとDCの違いとは?SHARP『PJ-G3DS』のレポと合わせて説明する

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僕は元々3000円位の扇風機をずっと10年以上つかってたんだけど、今年ついにその扇風機が壊れちゃって新しいの買ったんです。

今回買ったのは巷で噂の『DC扇風機』

SHARPが誇る扇風機『PJ-G3DS』です。

以前持ってたやつと比べるとその値段はなんと4倍以上!

そう、DC扇風機って高いんだ。

名前は聞いたことがあっても正直なにが違うのかイマイチわからないし、そんな高いモノに手を出すのは躊躇するという人もいるはず。

僕も最初は全く同じ印象だった。

でもね、いざ使ってみるとこれが従来の扇風機とは全然違う!

今回は、そんな『PJ-G3DS』について従来の扇風機との違いやその値段の理由を交えてレポしちゃうよ!

DC扇風機と普通の扇風機との違いをおさらい

根本的に違う点はその羽を回転させるモーターの仕組みだ。

DC扇風機はその名の通りDCモーターを使った回転によって風を送る扇風機を指す。

従来の扇風機はACモーターと言うものが使われている。

難しい話を省いて違いをざっくりいうと、ACモーターは周波数に応じた一定の回転速度となるのに対し、DCモーターは電圧に応じて回転速度が上下するんだ。

これにより従来は3~5段階位の大まかなレベルの調整しか出来なかったものが、DC扇風機だと非常に細かく調整出来るようになっている。

細かく調整できることによるメリット

羽の回転数を落とすことにより、従来の扇風機よりもずっと弱いレベルの超微風を起こすことが出来る。

これにより、いわゆる浴びていて体がだるくならない風を再現できるわけだ。

そもそもだるさの原因は、体の表面に風を浴び続けて皮膚の水分が失われる事によるもの。

DC扇風機はその直前の微妙な力加減の風を発生させることで、長時間風を浴びていても不快感がない。

ずっと付けていられるので弱い風なのに体感温度としてはむしろ涼しい。

電力面でも圧倒的に省エネ

長く付けていられると言っても、電気料金が気になるかもしれない。

そもそも扇風機はエアコンと比べたら圧倒的に消費電力が少ないが、DC扇風機の場合さらにその効果は大きい。

今回レポするSHARPの扇風機の場合、最小風力での運転の場合1時間あたりの消費電力はわずか4.1w

コレはどういうことかというと12時間つけっぱなしでも1日1円程度しかかからないという驚異的な安さ。

これならずっと動かし続けていても全然気にならないレベルだよね。

SHARP『PJ-G3DS』の概要

では今回僕が購入した、SHARP『PJ-G3DS』の概要を伝えていくよ。

特徴

SHARPのDC扇風機は大きく分けて4つのモデルがある。

モデル名特徴
PJ-G3DG一番高いモデル。33段階風量切り替えと高温、高湿見張り機能付き
PJ-G3DSスタンダードモデル。32段階風量切り替え、見張り機能は無し
PJ-G2DBGコードレスによる持ち運びが可能なコンパクトタイプ。風量8段階切り替えだが見張り機能付き
PJ-G2DS同じくコンパクトタイプだが、こちらはコードレス機能や見張り機能は無し

今回、僕が購入したのは2番目のスタンダードタイプ。

生産台数もこれが一番多いみたい。

大きな特徴は以下の4つ。

  1. アサギマダラ蝶の羽を応用した独特な形の羽
  2. プラズマクラスターによる空気清浄機能&消臭機能
  3. 32段階風量切替機能
  4. 上向きにも風が送れる3Dターン&首振り範囲3調節機能

実は単にDCモーターを内蔵した扇風機というだけならば、従来の扇風機とそこまで変わらない価格帯の商品はあるんだ。

でもSHARPの扇風機はちょっと価格が高い。

一体何が違うのか?なぜあえて少し高い扇風機を選んだのか?

これら4つの特徴をみればその理由がわかるはずだ。

1.アサギマダラ蝶の羽を応用した独特な形の羽

この扇風機の一番の特徴はこの羽の形状にある。

アサギマダラ蝶とかいう全く聞いたことが無い蝶々の羽根を参考にした、独特の形。

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アサギマダラ蝶の羽

photo by SHARP

この独特の形状が柔らかい風を生み出すらしい。

この扇風機の場合、弱だけじゃなくて中以上の強さで風を浴びていてもあまり不快感を感じない。

これはDC扇風機モーターによる絶妙な力加減も去ることながらこの羽の形状によって発生するなめらかな風の影響が大きい。

僕は基本毎日夜は中位の風量でつけっぱなしで寝てるんだけど、朝起きたときにだるさや不快感を感じることは今のところ全く無いよ。

2.プラズマクラスターによる空気清浄機能&消臭機能

SHARPのお家芸とも言えるプラズマクラスターは、もちろんこの扇風機にも搭載されている。

その効果は室内干しの洗濯物を乾かすときに活躍してくれる。いわゆる室内干しの匂いを防いでくれるんだ。

僕の場合、普段からあまり室内干しの匂いって気になったことがないので効果の程はよくわからないってのが正直な所なんだけどね。

また、もう1つの効果として、プラズマクラスターイオンの効果で肌の表面の水分の蒸発を防いでくれるという効果もある。

これもだるさ防止に一役買っているのは間違いない。

3.32段階風量切替機能

実に32段階というやたら細かい風量調整機能が付いている。

けど、ココまで細かい切り替えは不要かな。

想像付くと思うけど正直いって細かい違いなんてほとんどわからないからね。

せいぜい5段階もあれば十分なんだよね、実際。

4.上向きにも風が送れる3Dターン&首振り範囲3調節機能

個人的にかなり気に入っている機能がこの首振り範囲の調整機能だ。

昔使っていた安物の扇風機の場合、首振りの範囲は90度位で固定されていた。

その為、人がいない方まで首振りで回っていて無駄に感じてたんだよね。

この扇風機の場合、首振りの範囲を50度、70度、90度の3段階から選べるから、1~2人で使う場合50度くらいの範囲で首振りすると無駄なく風を浴びることが出来る。

また、上方向にも50度まで角度をつけられるので、ハイポジションと合わせて直接風をうけることなく部屋中の空気を循環させるのにも使える。

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photo by SHARP

暖房を使う季節のサーキュレーター代わりだね。

その他のポイント

付属のリモコンでほぼ全ての操作が出来る点もありがたい。

安い扇風機についているリモコンだとせいぜい入・切のスイッチと風量調整くらいしかできないのがあるけど、これはチャイルドロック、ボタンの明暗切り替え、プラズマクラスターの切り替え以外の全操作が出来る。

首振りの角度切り替えやタイマーの変更、消臭モードの切り替えもできるかなり使えるリモコンだ。

価格

さて、そんな『PJ-G3DS』だけど2017年8月時点での価格は大体13000~14000円位。(価格ドットコム調べ)

僕が買ったときも13000円くらいだった。

以前使っていたACモーターの扇風機は3000円位だったので、+10000円って考えると高いけど、ちゃんと高いなりの理由やメリットがあるし僕は非常に満足している。

なお、消費電力(=ランニングコスト)で従来の扇風機と比べて元を取ろうとすると数十年かかるのであまり現実的じゃない。

扇風機は元々電気代は大してかからないからね。

デメリット

では最後にDC扇風機、及びこの製品のデメリットを上げてみるよ。

悪い面もあるのでちゃんと知っておいてほしい。

1.価格が高い

さっきも価格の話をしたけど、やはりいちばんの懸念点はコレ。

やっぱり扇風機で1万円超えは中々ハードルが高いよね。

ソルティクーラーと組み合わせて使えばエアコンの使用時間を減らせるので、電気代はグッと節約可能だと思う。

ソルティークーラーって何?って人は『暑くて眠れない寝苦しい夜に!塩冷却マット『ソルティクーラー』が凄い!』の記事も見てね。

そういう意味では長期的に見ると経済的。

2.思いっきり強風が出来ない

羽の形状の問題なのか、この扇風機は最大風力にしても従来の扇風機より風は弱め。

弱いというか柔らかい、といったほうが正しいかな。

風自体は強いんだけど、体感的には弱く感じるんだよね。

帰宅直後とかメチャメチャ暑いとき、とにかく強風を浴びたい!って人によっては物足りなく感じるかもしれない。

とはいえ、かなり暑がりの僕でもよっぽどのことがない限りは十分事足りるけどね。

3.チャイルドロックが事実上役に立たない。

小さい子供がいる家庭には強い味方のチャイルドロック。

この扇風機にも付いているんだけど、安全面からチャイルドロックがかかっていても停止ボタンは普通に効いてしまう。

緊急時には強制的に停止する必要があるので仕方がないんだけど、実際に小さい子供がいるとすぐに止められちゃう。

だから結局意味をなさないんだよね。

せめて子供が手が届かない様な位置とかわかりづらい位置に緊急停止ボタンを付ければいいのに。って思っちゃう。

まとめ

というわけで、そもそもAC扇風機とDC扇風機の違いと特徴、そしてSHARPのDC扇風機『PJ-G3DS』を紹介してみた。

従来のものに比べてずっと高価格だけど、その理由も分かってもらえたと思う。

使ってみればその違いにきっと感動するはず。

僕も最初は迷ったけど、買ってよかったと思ってる。

ぜひ君も参考にしてみてね。

エアコンについて詳しく知りたい!という人は『エアコンの値段による違いを比較!選び方の参考にしてください!』もどうぞ

おしまい

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